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さかなのこ (2022):映画短評

さかなのこ (2022)

2022年9月1日公開 139分

さかなのこ
(C) 2022「さかなのこ」製作委員会

ライター2人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 4.5

森 直人

沖田修一監督の堂々たるアヴァンポップ大作

森 直人 評価: ★★★★★ ★★★★★

さかなクンから、ミー坊(のん)への転身――。「男か女かは、どっちでもいい」との宣言から、V・ウルフ原作の『オルランド』(92年)にも負けない自由な日常生活の冒険が展開する。普遍/不変のアイコンにして、在野のコアな研究者。昆虫学者ファーブルの系譜を受け継ぐ偉大なアウトサイダーは、この映画で皆を他のどこにもない固有の「世界」へと連れて行ってくれる。

ヤンキーたちがわらわら出てきても時代背景がよくわからない。「好き」という気持ちをまっすぐ貫けば全てが肯定の色に染まる。『横道世之介』(13年)や『モリのいる場所』(18年)等の成果から一気にぶっ飛んだ。そこらへんに居るスーパーヒーローのユートピア。

この短評にはネタバレを含んでいます
村松 健太郎

好きに勝るものなし!

村松 健太郎 評価: ★★★★★ ★★★★★

好きに勝るものなし!まさにこの一点だけで作られた愛すべき作品。
”さかなクン”役に”のん”というキャスティングはかなりトリッキーなチョイスのように思えましたが、実際に作品を見ると彼女が持つ”天性の突飛さ”が巧くはまり、終わってみれば、ほかの選択肢はなかったのではないかと思います。
周りの人々も含めて登場人物はちょっとずれていたり、抜けていたりするところを持っていたりもするのですが、こういう人々に愛情をもって接することができるのが沖田監督の素敵なところですね。

この短評にはネタバレを含んでいます
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