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「いちばんすきな花」紅葉くんの“罪”に批判と共感

神尾楓珠(写真は10月撮影)
神尾楓珠(写真は10月撮影)

 大ヒットドラマ「silent」の生方美久が脚本を務める木曜劇場「いちばんすきな花」(フジテレビ系、毎週木曜22時~22時54分)の第5話(11月9日放送)では、人気者に見えて“友達のいない”イラストレーター志望の佐藤紅葉(神尾楓珠)の高校時代の同級生役として葉山奨之が出演。紅葉の哀しい過去が描かれるなかで彼のおかした“罪”が浮かび上がり、タイトルのほか「紅葉くん」がXのトレンド上位にランクインした(※ネタバレあり)。

【画像】月9で物議醸した神尾楓珠の匠

 みんなから“必要”とされた紅葉の過去から始まった第5話。紅葉は生まれてから一度も孤独を感じたことはなく、誰とでも仲良くなれて誰からも好かれて明るくて優しいと言われていたという。ここで目を引いたのが「いじめをしてる奴より、いじめを見て見ぬふりする奴より……誰よりも一番最低なのは俺だった」という紅葉のモノローグ。

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~以下、第5話のネタバレを含みます~

 紅葉の過去が明かされる発端となったのは、彼が著名な画家からコラボしたいという申し出を受けたこと。画家のアトリエを訪れると、そこにいたのは高校時代に“ぼっち”だった同級生・シノミヤ(葉山)。シノミヤは「僕たちのような日陰の存在に気づいてくれるの佐藤君だけだった」と再会を喜ぶも、紅葉は暗い顔で過去の罪を告白。「一人でかわいそうな奴、余っている奴がいるとありがたかった」「本当は友達なんかいなくて目立つ奴といていいように使われていただけ。それが続くのしんどかったから一人でいる奴を見つけて優しいフリ、ほっとけないみたいなフリをして……」と“正直に”打ち明ける紅葉に、シノミヤは「そっちの勝手な罪悪感でこっちのいい思い出塗りつぶさないでよ」と哀しそうに返すと、紅葉の罪をなぞるような行動に出た。

 この一部始終に対し、SNSでは「これは言わなくてもよかったと思う」「なんでも正直に言えばいいってもんじゃない」「篠宮君の気持ちになったら悲しすぎて泣いてしまった」とシノミヤに同調する声が多く寄せられる一方で、人知れず孤独だった紅葉に対する共感の声も続々。「集団の中の孤独よくわかる」「周りに人がいてもずっと一人の感覚」「器用に立ち回っているように見えて不器用」「自分と重なるところが多くてつらい」と自分事のように反応する声が圧倒的に多かった。

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 身を切るような悲しいエピソードだったが、いたたまれない紅葉を救ったのが“部長”椿(松下洸平)の言葉。「おなか痛いときにおなか痛いといえる人がいない」「おなか痛いの人に言ったって治んないし」とこれまで抱えてきた苦しみを切々と打ち明ける紅葉を、椿は「紅葉くんは今おなか痛いんだなってわかっていたい人はいて、わかってる人がいると、ちょっとだけマシみたいなことは、あるから」と慰めた。また、終盤に自分の才能に自信なさげな紅葉に幼なじみのゆくえ(多部未華子)が送った言葉も反響を呼び、椿やゆくえの言葉を受け表情が和らぐ紅葉に「紅葉君、がんばれ!」「和解してほしい」とエールが寄せられていた。

 なお、5話では夜々(今田美桜)→椿、紅葉→ゆくえと恋の矢印が動き始め、今後の展開が注目を浴びている。(編集部・石井百合子)

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