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春に散る (2023):映画短評

春に散る (2023)

2023年8月25日公開 133分

春に散る
(C) 2023映画『春に散る』製作委員会
くれい響

作り手の本気が伝わる硬派な仕上がり

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

『64-ロクヨン-』の監督・主演コンビだけに、いろんな意味で“本気”を感じるなか、ガチの格闘家でもある横浜流星が参戦したことで、さらに硬派な仕上がりに。上・下巻の原作小説を133分にまとめているため、ややエピソードが端折られている感はあるが、2世代の絆を描いた『クリード』な展開はかなり王道。そのため既視感が強いものの、おなじみなボクサー役にして、まさかのチャラい窪田正孝から『スワロウテイル』以来の実写映画出演となる山口智子まで、いい顔した役者陣が演じるキャラがそれぞれ魅力的に映る。文字通りの力作であることは間違いないが、終盤の試合シーンでのスローモーションで、ちょい興覚め。

この短評にはネタバレを含んでいます
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