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ミックス。 (2017):映画短評

ミックス。 (2017)

2017年10月21日公開 119分

ミックス。
(C) 2017『ミックス。』製作委員会

ライター2人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 3

清水 節

笑いも涙も薄めだが、幸福感をもたらすガッキーの引力には跪く

清水 節 評価: ★★★★★ ★★★★★

 スポ根にはならないスポーツ・ラブコメ。元天才卓球少女・新垣結衣が再びラケットを持つ動機といい、元ボクサーの瑛太との出会いを始めとした彼女をめぐる人間関係といい、古沢良太脚本は堅実だが破綻もない。普通の人々の内面に深入りしない戯画的な筆致は、傷つけ合わぬよう配慮する今どきの人間関係そのもの。ピンポン球がVFXであろう事実を忘れさせるほど、試合の心理的駆け引きに力点が置かれるわけでもない。1時間20分で終わるストーリーに捻りを加えた1時間59分。収穫は、蒼井優扮する破壊的なまでの中国人キャラ。汗も笑いも涙も薄めの、低温エンタメ。それでも幸福感をもたらすガッキーの引力を前にして、最後には跪く。

この短評にはネタバレを含んでいます
くれい響

かなり“卓球版『全力スマッシュ!』”

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

一度栄光を手にした女と落ちぶれたやさぐれ男がダブルス(ミックス)を組み、再起を懸ける展開からして、かなり“卓球版『全力スマッシュ!』”。さびれたクラブの様子も、キャラ立ちな選手たちも、香港映画タッチだが、ここまでナンセンス寄りながら、スポ根モノに必要不可欠な“必殺技”を登場させないところまで、『全力~』と同じ! ただ、ロマンティックコメディとして観れば、新垣結衣はキュートだし、元カレを見返したい女の執念も面白い。相変わらず永野芽郁のイヤな小悪魔っぷりはいいし、「チョレイ」へのツッコミなど、古沢良太の書くセリフもさすが。まったく笑えなかった『エイプリルフールズ』に比べれば、だいぶマシである。

この短評にはネタバレを含んでいます
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