体操しようよ (2018):映画短評
体操しようよ (2018)コミュニケーションのあり方を問うニクい仕掛け
都心近郊では定年後の男性のコミニュティー作りを自治体が行なっている--。
そんな時代を象徴する作品だ。
それだけではない。
社会から孤立しがちな人たちを、昔ながらの地域社会で繋ぐ重要性を問いかける。
もちろん、”ご近所付き合い”にトラブルはつきもの。
親切なお節介が鬱陶しい時もある。
そんな時に本作では個々が本音を伝える努力をする。手紙にしたためたり、面と向かって言葉で。
SNSでの交流が当たり前となった時代に、あえてその手法を使わない所に制作陣の本作に込めた思いを見る。
そして再び新しい朝をラジオ体操で迎える、当たり前の日常の大切さ。
殺伐とした世を変えるちょっとしたヒントがここにある。
この短評にはネタバレを含んでいます