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ここは退屈迎えに来て (2018):映画短評

ここは退屈迎えに来て (2018)

2018年10月19日公開 98分

ここは退屈迎えに来て
(C) 2018「ここは退屈迎えに来て」製作委員会
くれい響

芸達者な若手とフジファブのコラボ、だけじゃない。

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

主演の一人が橋本愛で、さりげなくスクールカーストも描きながら、“謎多き男・椎名くん”を巡る群像劇ということで、どこか『桐島、部活やめるってよ』な雰囲気も漂う本作。富山の情景に溶け込んだフジファブリックの劇伴に加え、名曲「茜色の夕日」の使い方もジワる、せつなく心地良い時空を超えたロードムービーだ。次々と芸達者な面々が登場するなか、ここでもマキタスポーツと援交する女子高生役の片山友希が異才を放つ。時間軸がシャッフルし、冒頭こそノレないかもしれないが、いつもは無意味な長回しが効果的に働くこともあり、廣木隆一監督にとって、『800』『東京ゴミ女』に次ぐ青春映画の名作に仕上がった。

この短評にはネタバレを含んでいます
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