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ミッション:インポッシブル/フォールアウト (2018):映画短評

ミッション:インポッシブル/フォールアウト (2018)

2018年8月3日公開 148分

ミッション:インポッシブル/フォールアウト
(C) 2018 Paramount Pictures. All rights reserved.

ライター10人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 4.4

中山 治美

怒涛のインポッシブルなアクション

中山 治美 評価: ★★★★★ ★★★★★

さすが”東のジャッキー・チェン、西のトムクル”。
映画で不可能な事はなくなった現代において、リアルか否かギリギリを攻めるアクションのアイデアが豊富。
圧巻はパリでのカー&バイクのチェイスシーン。
入り組んだ道を爆走する迫力はもちろん、昨今、物騒な事件が続く中、撮影に協力した行政の太っ腹な姿勢に感嘆する。
物語自体はプルトニウムを巡る攻防と新鮮味に欠け、その扱いも相変わらず乱暴でハリウッドにおける核燃料に対する認識の甘さは変わらないなと眉をしかめたくなる部分はある。
でも56歳でエンタメのために体を張り続ける彼への敬意と、ヴァネッサ・カービーを重要な役どころに抜擢したお目の高さに、★1つおまけ。

この短評にはネタバレを含んでいます
森 直人

エクストリーム・アクション・ドキュメンタリー

森 直人 評価: ★★★★★ ★★★★★

『M:I』のレヴェルが変わった!と慄いたのは第4弾『ゴースト・プロトコル』だが、B・バードの演出はアニメ的な「軽み」が基調。それをリアル・アクションの「重さ」に変換したのが『ローグ・ネイション』のC・マッカリーだった。今回はキートン/ロイド→ジャッキー文脈における、アスリート的挑戦に接近した活劇の最高到達点である事は間違いないと思う。

危惧はただ一点、前作までの話の流れを把握してから観てね!って事だけで、そこをクリアしていれば集大成的な「祭り」として存分に愉しめる内容だ。ついに『M:I』は「どれが歴代BESTか?」というビートルズのアルバムを巡るような会話が交わされるシリーズになったはず!

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猿渡 由紀

夏の娯楽大作に期待するものが、全部完璧に詰まっている

猿渡 由紀 評価: ★★★★★ ★★★★★

このシリーズ最大の売りであるアクションは、今回もすごい。ヘリコプターや車、バイクを使った大がかりなものだけでなく、素手の殴り合いも迫力満点で、終始、手に汗握りっぱなし。しかし、ミシェル・モナハンが復帰する今作では、胸にぐっとくる感動の場面もあり、意外にも泣きそうにすらなった。ストーリーも、凝っているが複雑になりすぎず、テンポも良い。夏の娯楽大作に期待するものが全部、完璧な形で詰まっている映画だ。今回も、走るわ、跳ぶわと56歳とはとても思えない元気っぷりを披露するトム・クルーズは、やはり、押しも押されぬ世界最大の映画スターだと再確認した。

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清水 節

もはや物語は二の次で構わなくなる、昭和37年生まれの肉体言語

清水 節 評価: ★★★★★ ★★★★★

 イーサンの哀しみで幕を開けるが、裏切りのプロットはいささか混乱気味。が、とことん魅せる!『スパイ大作戦』への痛快なオマージュで惹きつけ、アクション映画としての純度は極めて高い。パーティへの潜入に高度8000mからダイブする必要はあるのか!? というツッコミなど野暮。ビルジャンプ失敗骨折ネタは宣伝に奉仕し、すこぶる痛い便器バトルも縦横無尽バイクアクションも蛇行ヘリアクションも、トムのマゾ的プロ根性が全開。もはやストーリー性など二の次でいい。身体を張った活劇は、原初にして最強のエンターテインメントだ。20世紀的な映画の興奮を今に引き継ぐ、昭和37年生まれのトム・クルーズに喝采を贈ろう!

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山縣みどり

シリーズ最高傑作という宣伝文句は嘘じゃないと思う

山縣みどり 評価: ★★★★★ ★★★★★

HALOジャンプにヘリコプターのきりもみ飛行などなど、年齢を重ねるに従ってトム・クルーズのスタント演技がよりハードになる点にまず敬意を表したい。体を張ったアクションへのこだわりが彼をスーパースターにしたと心底リスペクト。プルトニウム盗難を巡って明らかになる強敵の存在(前作とも深く関係)にCIAとIMFの覇権争いが絡み、全編ノンストップのアクション&サスペンスが疾走する。『ワルキューレ』以来の盟友となったクリストファー・マッカリー監督とトムの相性の良さもあるのだろうが、出演者全員の息がぴったりと合っているのが伝わる。シリーズ最高傑作といっていいだろうし、次作への期待も高まってくる。

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相馬 学

"最高のポップコーン・ムービー"路線を独走!

相馬 学 評価: ★★★★★ ★★★★★

 トム・クルーズは本シリーズをしばし“最高のポップコーン・ムービー”と表現するが、その純度を高める上で、シリーズ初の続投となるC・マッカリー監督は欠かせないパートナーとなったようだ。

 状況を台詞説明した後にスタントの見せ場が繰り出され、それが繰り返されるのは、監督が探求した前作の構造と一緒。そのトムのスタント、ヘリ免許を取って高難易度の操縦に挑んだり、成層圏ギリギリからダイブしたりと、文句のつけようがないスゴさ。まさに最高のポップコーン映画だ。

 3作目以降のイーサンとジュリアの関係の変化をはじめ、シリーズで描かれてきたドラマをまとめさせた点も、トムの監督への信頼の表われと言えよう。

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なかざわひでゆき

シリーズ最高傑作との評判も納得!

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 奪われたプルトニウムの行方を追って、イーサン・ハント=トム・クルーズとIMFチームが世界を駆け巡る。ストーリー的にもキャスティング的にも前作『ローグ・ネイション』を受け継いでいるし、過去シリーズ作の重要キャラも再登場するので、とりあえず復習をした上で臨んだ方がより楽しめるだろう。
 そういう意味でシリーズ集大成的な印象のある本作。これまでになくチーム感が押し出されており、息つく暇もない“不可能なミッション”の数々にもスケール感と迫力が増している。新キャストのヘンリー・カヴィルやヴァネッサ・カービーの使い方も上手い。海外ではシリーズ最高傑作との呼び声も高いが、そんな評判も大いに納得だ。

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平沢 薫

スパイ映画の王道アイテム大会なのに新鮮

平沢 薫 評価: ★★★★★ ★★★★★

 スパイ映画、アクション映画の王道アイテムがこれでもかと詰み込んで、そこにどのように新鮮さをプラスするのかで楽しませる。それが今回のコンセプト。お約束の変装やガジェット、怪しい美女、スパイの裏切り合い、市街地のカーチェイス、ヘリの空中戦などのおなじみアイテムに一捻りがある。
 そして、今だから意識されているのが、スーパーヒーロー・アクションとの差別化だ。アクションを過激にしつつ、どのように描いたらスーパーヒーローものとの間に一線が引けるのか。その微妙な線引きぶりに要注目。
 監督&脚本のクリストファー・マッカリーはシリーズ初の続投。前作とまったく違う雰囲気の物語に仕上げたところに意地を見た。

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くれい響

シリーズ最長の上映時間147分をどう受け取るか?

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

『ワイルド・スピード』を意識し、チームのファミリー化がどんどん進むなか、今回はトリプル・ヒロインで、一時期のジャッキー映画のよう。「恒例!トム・クルかくし芸大会」といえるアクションに関しても、戦うほか、走って、跳んで、運転・操縦して、落ちて、登ると、とにかく忙しい! ただ、その称賛しかないアクションのスゴさに、脚本がまったく追い付いてない。多すぎるキャラを捌き切れないうえ、かなり強引。それでいて、上映時間はシリーズ最長の147分。あの一作目より、30分以上長尺というのは明らかに問題で、『ザ・マミー』の脚本に続き、クリストファー・マッカリーが信じられなくなった。

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斉藤 博昭

CGではおそらく難しい突発性の魔力に、全身が固まる

斉藤 博昭 評価: ★★★★★ ★★★★★

物語上、対立する相手、および映画の観客を欺くための陰謀や裏切り、その伏線、さらに似た固有名詞などでストーリーを混乱させる要素がいつになく多い気もするが、そこをしっかり理解せずスルーしたとしても心底楽しんだ気にさせる。

トム自身が危険なスタントに挑んだ事実は「いつものこと」。しかし「本当にやった」前提が、観る側の神経を刺激する度合いはシリーズでも随一ではないか。2作前のブルジュ・ハリファでの息が止まるレベルの興奮とスリルが、何度も押し寄せ、思わず叫びそうな瞬間もあった。CGで表現したら「こうはしないだろう」という突発性こそ、生身アクションの必然性だと、トムが全身全霊で教えてくれる。

この短評にはネタバレを含んでいます
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