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『君たちはどう生きるか』アニー賞2部門受賞 宮崎駿監督にストーリーボード賞

宮崎駿監督の『君たちはどう生きるか』
宮崎駿監督の『君たちはどう生きるか』 - (C)2023 Studio Ghibli

 現地時間17日、アニメ界のアカデミー賞とも呼ばれる、第51回アニー賞の授賞式が米ロサンゼルスで開催され、宮崎駿監督の『君たちはどう生きるか』がキャラクターアニメーション賞とストーリーボード賞の2部門で受賞した。会場には、スタジオジブリの西岡純一氏が代理で登壇し、賞を受け取った。長編部門の作品賞には『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』が選ばれた。(宮崎の「崎」は「たつさき」)

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 『君たちはどう生きるか』は、作品賞、キャラクターアニメーション賞、監督賞、音楽賞(久石譲)、美術賞、ストーリーボード賞、脚本賞の7部門でノミネート。授賞式では作画監督の本田雄がキャラクターアニメーション賞を、宮崎監督がストーリーボード賞を受賞した。宮崎監督は『千と千尋の神隠し』(2001)で作品賞と脚本賞、『風立ちぬ』で脚本賞を受賞しており、今回で4つ目のアニー賞となった。1998年には功労賞にあたるウィンザー・マッケイ賞を贈られている。

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 音楽賞にノミネートされていた久石譲は同作品での受賞はならなかったが、ウィンザー・マッケイ賞を受賞。久石はビデオメッセージで「ありがとうございます。音楽はアニメーションや映画にとって、とても重要なパートを占めていると僕は思っています。それを認められたことを本当にうれしく思っています。映画はいろんな人たちが協力しあって作る。みんなの力が結集してできるものです。そこでやってきた自分を評価していただいたことに心から感謝します。ありがとうございました」と感謝。会場では、スタジオジブリ作品における久石の仕事をまとめた映像も流され、出席者から盛大な拍手と声援が送られた。

 『君たちはどう生きるか』は先月発表された第81回ゴールデン・グローブ賞でアニメーション作品賞に輝き、第89回ニューヨーク映画批評家協会賞、 第49回ロサンゼルス映画批評家協会賞ではアニメ作品賞を受賞。第96回アカデミー賞でも長編アニメ映画賞にノミネートされている。

 また、編集賞(テレビ/メディア)部門では、Netflixのテレビシリーズ「BLUE EYE SAMURAI/ブルーアイ・サムライ」の白砂由佳が同賞を受賞する快挙。受賞はならなかったが、新海誠監督の『すずめの戸締まり』も作品賞、FX賞、キャラクターアニメーション賞、音楽賞(RADWIMPS、陣内一真)、ストーリーボード賞、声優賞(松村北斗)、脚本賞の7部門でノミネートされていた。

 第96回アカデミー賞授賞式は現地時間3月10日にロサンゼルスのドルビー・シアターで開催される。(編集部・入倉功一)

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