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「かりあげクン」実写ドラマ化 戸塚純貴主演で23年1月7日放送スタート

かりあげクンを演じる戸塚純貴のかりあげビジュアル
かりあげクンを演じる戸塚純貴のかりあげビジュアル - (C)BS松竹東急/AOI Pro.

 植田まさしの4コマ漫画「かりあげクン」が連載42年の時を経て、初めて実写ドラマ化されることが26日、明らかになった。2023年1月7日よりBS松竹東急(BS260ch・全国無料放送)の土曜ドラマ枠(毎週夜11時~)で放送される。空気を読まないイタズラ好きだが周りから慕われている永遠の平社員・かりあげ正太(かりあげ・しょうた)を演じるのは戸塚純貴。原作の設定通り髪を刈り上げたビジュアルも公開され、戸塚は断髪した時の心境を「作品によって役を作る際に監督とイメージを話し合って作り込んでいくことが多いのですが、今回はディティールがハッキリしているので監督、プロデューサー、大勢の方に見守られながら断髪したのは新鮮でした。みんなで作り上げた渾身のかりあげに身が引き締まりました」とコメントしている。

【画像】実写ドラマ「かりあげクン」ビジュアル

 本作は、「コボちゃん」「フリテン君」などの4コマ漫画で知られ、今年で画業51年を迎えた植田まさしの同名漫画「かりあげクン」(双葉社「月刊まんがタウン」「週刊大衆」連載)が原作。1989年にフジテレビでテレビアニメ化されているが実写ドラマは初となる。これまでドラマ「恋なんて、本気でやってどうするの?!」や「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」などで三枚目を多く演じてきた戸塚が、原作通り「無表情な主人公」という新境地に挑む。

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原作書影(C)植田まさし / 双葉社

 脚本は、これまで一貫してコメディを上演し、舞台「サマータイムマシン・ブルース」「曲がれ!スプーン」などが映画化されてきた劇団ヨーロッパ企画。1話に複数のショート作品を組み合わせたテンポの良い痛快ドタバタコメディーになると言い、長原竜也プロデューサーは令和における「熱血社員、残業、飲みニケーションと廃れていくもの、ネット社会、ハラスメント、韓流ドラマ、スマホ、新たに生まれたものの間で右往左往する全世代サラリーマンたちを愛情と風刺を込めて描きます」と紹介している。

 主演の戸塚、長原プロデューサーのコメント全文は下記の通り。(編集部・石井百合子)

土曜ドラマ 「かりあげクン」(全12話/各30分)は、2023年1月7日よりBS松竹東急(BS260ch/全国無料放送)で毎週土曜夜11時~放送

戸塚純貴(かりあげ正太役)

Q連続ドラマ主演ということで主演の話を聞いたときのお気持ちをお聞かせください。
 主演という大役をいただき大変光栄に思いましたし、何よりこの長きにわたり多くの方々に愛されているかりあげクンを自分が演じられることがとても嬉しかったです。

Q 台本を読んだ感想をお聞かせください。
 関わる人全てがかりあげクンのイタズラに翻弄されていく様が面白く描かれていて、シュールで独特の世界観に引き込まれていきました。

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Q かりあげ正太役を演じるにあたっての想いや実際に演じてみていかがでしたか?
 誰かに嫌がらせをすることに天才的な才能がある笑わない男なので、やっていることと、ポーカーフェイスで飄々とした表情とのバランスが難しいところだと思います。悪人に見えてはいけないし、善人にみえてもいけないとも思っていて。表情と行動が読み取れない掴みどころのなさは、かりあげクンの魅力的なところでもあるので繊細に演じていきたいところです。

Q 戸塚さんにとって「かりあげ正太」はどんな人物ですか?また、ご自身の共通点はありますか?
 パッと思い浮かんだのは、天邪鬼。人の心を見計らってイタズラを仕掛ける。逆を言えば人の気持ちをすごく読み取れる人だと思います。だからかりあげクンの周わりには人が集まって来るんだと思います。僕もお芝居の中であえて違うことをやってみて周りを困らせたい衝動に駆られることが多々あります。監督やスタッフ、お客さんを驚かすという意味ではとても精神が似ていると思います。役者としてかりあげクンの生き様は勉強になります。かりあげクンを知れば知るほど共通点がたくさんあります。

Q 実際に髪の毛を“かりあげ“た時のお気持ちをお聞かせください。
 作品によって役を作る際に監督とイメージを話し合って作り込んでいくことが多いのですが、今回はディティールがハッキリしているので監督、プロデューサー、大勢の方に見守られながら断髪したのは新鮮でした。みんなで作り上げた渾身のかりあげに身が引き締まりました。

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Q ドラマの見どころ、視聴者へのメッセージをお願いします。
 今回本当に素晴らしいキャストの方々に囲まれて、僕もかりあげクンも幸せです。僕が代わりに皆さんの日々のストレスを、一番目立たない感じで目立つ万年平社員のサラリーマン、かりあげクンとして少しだけでも昇華できたら嬉しく思います。働くすべての人たちへエールを送りたい、なんておこがましいですが、日常の中に遊び心を。

長原竜也プロデューサー(BS松竹東急)

 バブルの最後をかじった「新人類」と呼ばれた我々のサラリーマン人生も気づけば定年が見え始めたところ。平成生まれZ世代の若手社員たちと話が合うはずもなく「最近の若い奴は…」と自分がその昔上司から言われた言葉をそのまま彼らにぶつけられないので心の中で呟く毎日です。今回ドラマ化するにあたり膨大な原作を全て読み返しました。時代、言葉、文化は変われどその中で全くブレないかりあげクンこそ、いつの世にも存在し愛され求められてきた理想のサラリーマンかもしれません。そして時代は令和。熱血社員、残業、飲みニケーションと廃れていくもの、ネット社会、ハラスメント、韓流ドラマ、スマホ、新たに生まれたものの間で右往左往する全世代サラリーマンたちを愛情と風刺を込めて描きます。令和版新? シン? 「かりあげクン」ご期待ください。現在絶賛撮影中。達者な俳優陣のお芝居に現場は日々笑いに包まれております。

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