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『モンハン』実写版のリオレウスは特殊個体!カプコン開発者に聞くモンスターの設定秘話

リオレウス、実写版ではなぜ巨大に?
リオレウス、実写版ではなぜ巨大に? - (C) Constantin Film Verleih GmbH

 カプコンの大ヒットゲームをハリウッドで実写化した映画『モンスターハンター』(公開中)。本作に登場するモンスターについて、原作ゲーム「モンスターハンター:ワールド」のエグゼクティブディレクター兼アートディレクターである藤岡要が、設定や制作エピソードを語った。

【動画】ド迫力!映画『モンスターハンター』でのディアブロス亜種

 映画のポスタービジュアルにも描かれているように、実写版には歴代ゲームシリーズより、人気のモンスターが数多く登場する。そのうちの1体は、シリーズ初期から登場する、角竜ディアブロス。砂漠に生息するディアブロスは音に敏感で、二本の巨大な角を武器に繰り出す突進や、地中深くからの奇襲攻撃を得意とする。

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 「映画の製作陣がもともと砂漠を舞台の一部にしたいとおっしゃっていて、主要なモンスターは何がベストかという話で、ディアブロスがいいですと伝えました」と語る藤岡。映画にはディアブロスではなく、漆黒の甲殻が特徴的なディアブロス亜種が登場するが、藤岡によると、映画の脚本には盛り込まれなかったモンスターのバックストーリーが、亜種の登場に影響しているという。

 「モンスターのバックボーンみたいなものを描いてほしいという話をさせてもらった時に、最終的に脚本には落とし込まれなかったのですが、モンスターにも子供がいて親がいて、子供を守る為に母性本能的な要素を演出として盛り込んでいたんです。ディアブロスは雄なので、『母性などを取り入れるのであれば、雌のディアブロス亜種の方が適していますよ』と伝えました。最終的に脚本は変わっているので、ディアブロス亜種が登場するということだけが残りましたが、企画段階での名残というふうに捉えていただければと思います」

『モンスターハンター』
特殊個体のリオレウス - (C) Constantin Film Verleih GmbH

 ディアブロス亜種に加えて、シリーズの看板モンスターであるリオレウスも登場する。リオレウスといえば、昨年12月に配信された「モンスターハンターワールド:アイスボーン」と映画のコラボクエストで、体のサイズが通常の数倍以上になっていたことが話題に。映画でも、米軍の戦闘機を覆いかぶせるほどの巨大な個体が登場している。

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 アンダーソン監督は、映画に登場するリオレウスの大きさをある程度決めていたといい、藤岡は「本来はディアブロスの方が大きいくらいなんですと最初に情報としてお伝えしたんですけど、監督が最終的な大きさはこれ位にしたいっていうのをおっしゃられていて。今回、特別大きなリオレウスは、特殊個体という扱いにさせて頂きました」と映画のリオレウスはゲームシリーズに度々登場する特殊個体(特殊な変化を遂げたモンスター)であると説明した。

 特殊個体という「モンハン」ならではの言葉が世界観にハマるように製作された実写版。藤岡は、ゲームの設定を見事に映画に反映させたアンダーソン監督について、「ゲームがすごく好きなんだなっていうのを感じましたね。会話の中でものすごい熱量を感じたので、コミュニケーションを取れば取るほど安心できる方でした」と称賛していた。(取材・文:編集部・倉本拓弥)

映画『モンスターハンター』ディアブロス亜種が砂漠に出現!本編映像 » 動画の詳細
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