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ディズニー実写版『ムーラン』監督が求めたヒロイン像

リアルなムーランを演じ切った主演のリウ・イーフェイ
リアルなムーランを演じ切った主演のリウ・イーフェイ - (c) 2020 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

 ディズニー実写版『ムーラン』のメガホンを取ったニキ・カーロ監督が、本作で追求したヒロイン像やアニメーション版との違いについて語った。

【動画】映画『ムーラン』予告編

 ニキ監督は、ケヴィン・コスナー主演の青春ドラマ『マクファーランド 栄光への疾走』(2015、劇場未公開)でディズニーとタッグを組んだ経験がある。ディズニー・アニメーションの実写化という壮大なプロジェクトを任された監督は、「彼ら(ディズニー)は私のことを、文化的な要求とディズニー映画の要求の両方を満たすことが出来る人だと感じたんだと思う」と起用理由を分析している。

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 実写版は、中国古来から伝わる「木蘭辞」にディズニー・アニメーション版のエッセンスを加えた斬新な作品だ。アニメーション版のキャラクターが実写版に登場しないなど、様々な場面で違いが見られるが、ニキ監督は特に哲学的な部分に大きな違いがあると話す。「アニメーションのムーランは、男性のフリをした時に、自分が本当はどういう人間なのかを発見する。私たちのムーランの解釈では、彼女が男性であるフリをするのを止めて、パワフルな若い女性として本当の自分でいることを決めた時、独自のパワーを発見するの」

 「主人公となる女性キャラクターは、強くてかっこよくないといけない」という考えに疑問を抱いたニキ監督は、優しさがあり、時に傷つきやすいリアルなヒロイン像を求めた。「女性キャラクターが映画の主役になる時、必ずしも強いヒロインである必要はなく、リアルな女性キャラクターでもありえるようになるのを楽しみにしているの」と切り出した監督は、「それは、私たちのムーランの解釈の仕方のとても大きな部分だった。若い女性が、自分がどれほどパワフルかということに気づいて、それをありがたく思うようになるというストーリーを語りながら、彼女を傷つきやすく不安を抱えたリアルな若い女性として描きたかったの」と熱心に語る。

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 真実の自分を求めるムーランは、男性と偽っている間は本当の自分になれないと気づき、戦士へと成長していく。ニキ監督は「自分たちがパワフルだと認識した時に最も強くなるというメッセージが、世界中の若い女性、そして若い男性に送られるの。それはとても強いメッセージだと思うわ」と強く訴えた。(編集部・倉本拓弥)

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