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草なぎ剛、若手俳優の成長にしみじみ

左から新音、山崎光、草なぎ剛
左から新音、山崎光、草なぎ剛

 俳優の草なぎ剛が20日、都内で行われた映画『まく子』完成披露上映会に主演の山崎光、ヒロインの新音と出席。本作で多感な子を持つ父親を演じた草なぎは、若いながらも奮闘した山崎と新音の成長ぶりをしみじみと実感していた。

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 本作は、直木賞作家・西加奈子の同名小説を『くじらのまち』で脚光を浴びた鶴岡慧子監督が映画化。小さな温泉街を舞台に、転入してきた美少女(新音)の秘密を知ったことで成長していく少年(山崎)の姿を描く。この日は、共演者の須藤理彩と鶴岡監督も登壇した。

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 撮影当時14歳だった山崎は、現在15歳。草なぎは、壇上でまじまじと山崎を見つめながら「撮影の時と全然違う。スーツをこんなにも格好良く着こなせるようになったんだね。もう立派な俳優だよ」と感慨深げ。ヒロインの新音も、撮影時より大人っぽさが増したと語り、「背も大きくなった? 俺もそろそろ抜かれちゃうかも。でも40歳を超えて、俺も2センチくらい大きくなったんだよ」と満面の笑み。子供の成長を描く映画と同様、まるで父親のように二人の成長ぶりに感心していた。

 一方の山崎は、そんな草なぎの存在が助けになっていたといい「心強かったです。オーラがあって」と撮影を述懐。その言葉に、照れくさそうな表情を浮かべた草なぎは「(劇中で)おにぎりを食べるシーンとか、しゃべりながら食べるのがうまくて。俺、あんなのできないよ。本当に才能ある。演技うまくてこちらが緊張してしまったくらい。このままがんばってください」とエールを送った。

 また、山崎と新音のピュアな部分にも心打たれたという草なぎは、「僕は少年の心を忘れてしまった。カマキリも触れなくなってしまった。でも、2人を見ていると昔の自分を呼び覚ましてくれるようで」としみじみ。「2人ともピュア。自分もただ朽ち果てていくだけでなく、この作品のように再生していきたい」と自身の活躍にも意欲を見せた。(取材・文:名鹿祥史)

映画『まく子』は3月15日よりテアトル新宿、ほか全国公開

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