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長谷川博己、朝ドラ撮影直前に挑んだ全編ミャンマーロケ映画を語る

注目作が続く長谷川博己
注目作が続く長谷川博己

 現在放送中の朝ドラ「まんぷく」でヒロインの夫・萬平を好演し、2020年には大河ドラマ「麒麟がくる」での主演が控えるなど、今、最も勢いのある俳優、長谷川博己。11月3日に閉幕した第31回東京国際映画祭でワールド・プレミア上映された、同映画祭と国際交流基金アジアセンター共同企画のオムニバス映画『アジア三面鏡2018:Journey』(長谷川は『碧朱』に主演)では、多忙を極める中、全編ミャンマーでのロケに参加。わずか5日間で撮影された同作について語った。

【動画】『アジア三面鏡2018:Journey』予告編

 本作は、アジアの気鋭監督3人が一つのテーマのもとにオムニバス映画を共同制作するプロジェクト「アジア三面鏡」の第2弾。長谷川が主演した『碧朱』は、ミャンマーの都市ヤンゴンを舞台に、鉄道整備事業に携わる日本人商社マンが、現地の少女との交流を通して抱いた心の機微を静かに、色彩豊かに描いた作品。村上春樹の短編を映画化した『ハナレイ・ベイ』(公開中)が話題の松永大司が監督を務めている。

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 朝ドラに大河と大忙しの長谷川だけに、このタイミングで映画祭企画のプロジェクト作品に参加というのは意外な気がするが、理由は“単純に面白そうだったから”というから驚きだ。「数年前に釜山国際映画祭で知り合った松永監督といつか一緒にやりましょうという話はしていたんです。今回、撮影が短期間ということもあり、スケジュール的にも調整がついたので、ぜひと。やっぱり、同世代の監督と一緒にやってみるというのは大事なことだなと思っています。これからは年下の監督ともやっていくことになると思いますし、今どういう方がいるのかというのは、いつもすごく興味があるんです」どうなるかわからないけれど面白そうということに飛び込むのが基本的に好きだと語り、「ミャンマーにも行ってみたかった」と笑顔を見せる。

 そのミャンマーの滞在はなんと10日ばかり。撮影に至ってはわずか5日間だったそうだが、20年くらい前にタイやカンボジアといった東南アジア圏を旅したことがあるという長谷川には、懐かしさもあったのだそう。「当時感じた、これから変わっていくのだろうなというエネルギーみたいなものを感じましたね。ただ、市場はすごかった……」そう明かすのは、ゲリラ撮影を敢行した市場でのシーンだ。

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 「とにかく信じられないくらいの匂いがして……。匂いのことしか覚えてないくらいですね。ちょっとここにいるのは正直きついなとその場にいた誰もが思っているのに、監督は生き生きしているんです。『長谷川さん、見てくださいよ~。ああいう光景も、もうだんだん無くなってくるんですよ』とか言って。『いや、もうとにかく早く撮りましょうよ!』みたいな感じでした(笑)」現地のキャストも初めて来たというような場所だったそうだが、「そういうところこそ画(映像)として見るとやっぱりいいんです」と長谷川。匂いは伝わらない映画ならではの魅力がそこにはあったようだ。

碧朱
『碧朱』より - (C) 2018 The Japan Foundation, All Rights Reserved.

 本作の主人公である日本人商社マンの鈴木には、鉄道整備事業に携わっていることもあり、電車に乗っているのが好きだという設定がある。演じた長谷川も、電車に乗って景色を見たり、世の中の流れを知ることができるのが好きだったそうだが、今では、さすがに普通に電車に座っていられない状況になってしまったという。「劇中のシーンみたいに、ゆったりと街を眺められたら一番いいですよね。海外では車を借りてドライブをするのが好きなんです。景色を眺めながらっていうのがやっぱりいいんでしょうね。ドイツでは、車を借りてアウトバーンに乗ったのですが、面白かったですね」

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 年内はこのまま朝ドラの撮影が続き、終わると大河ドラマの撮影が始まるのだそう。「こうして思い出してみると、『碧朱』の撮影(今年の3月頃)がすごい昔のように感じますね」と語る長谷川に、少し早いが来年の抱負を聞いてみると、「もうずーっと撮影ですからね。体調管理だけはしっかりしていきたいなという感じですかね(笑)」と返ってきた。2019年、2020年とその活躍に日本中が注目する彼だけに、次に海外でドライブ出来る日は少し先になりそうだ。(編集部・浅野麗)

映画『アジア三面鏡2018:Journey』は11月9日(金)から1週間限定公開

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