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新田真剣佑、大人の男として今後の野望を明かす

この目で見つめられると……!
この目で見つめられると……! - 写真:日吉永遠

 『海猿』シリーズの羽住英一郎監督が、公道を使った自動車競技「ラリー」に生きる兄弟を描いた『OVER DRIVE』で、若き天才ドライバーの直純を演じた新田真剣佑。現在21歳である彼が、大人の男としての決意を語った。

寄りすぎ!【新田真剣佑インタビューカット集】

 アメリカ・カルフォルニア州ロサンゼルス出身の新田。21歳といえば、アメリカではお酒が解禁となり正真正銘、成人の仲間入りを果たす年齢だ。そこで、ますます男っぽさが増す新田に、理想の大人の男性像について聞くと「年齢はあまり関係ないと思っていて、その人の考え方や生き様に惹かれる」という。それは具体的にはどんな男性かというと、「吉田鋼太郎さん、小市慢太郎さん、寺尾聰さん、國村隼さんなど、名前を挙げるとキリがありません」と男らしい生き様がにじみでている諸先輩の名前が挙がった。

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 大人の男かどうかは、その生き様で決まるというわけだが、劇中で新田が演じた直純も、世界を舞台に活躍することを目指し、日々ストイックにレースに打ち込む姿が男らしい。その思いが強いがゆえに、東出昌大演じるメカニック担当の兄・篤洋とたびたび衝突を繰り返す、気性の荒い性格だ。だが、私生活の新田は、頑固で自分を押し通すタイプではなく、相手に譲るタイプで「3歳年下の弟とも、兄弟ゲンカをした想い出もない」とのこと。そんな性格ではあるが、幼少の頃に習っていた空手の大会で、友達が一回戦で負けてしまい、その相手と決勝で戦うことになったときは、「さすがにこいつには負けられないと思い、友人の仇をとりました」と劇中さながらの負けん気エピソードを披露した。

 ストイックさも劇中さながらで、「衝突する芝居は、相手を信頼できてこそ成り立つもの」という信念のもと、約1か月間に渡る北九州ロケにおいて、所属するレーシングチームのメンバーを演じた俳優たちとの共同生活で絆を築き上げた新田。特に兄役の東出とは劇中にあるシーン同様、一緒に自転車で移動していたという。「東出さんをはじめ、みなさんに遠慮なく、全力でぶつかっていくことができました」と熱く語る彼の姿は、熱血漢の直純とシンクロする。

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 『ちはやふる』シリーズやハリウッド大作『パシフィック・リム:アップライジング』など、役者として確実にキャリアを積んでいる新田。「ある俳優さんのお芝居を観て、役者になる夢を叶えようと思った」と語る彼だけに、「自分にしかできない役があるはず。今度は僕の芝居を観た人に夢を与えていきたい」と今後の野望を語った。その決意は、世界で活躍する俳優になることを予感させる力強い一言だった。(取材・文:くれい響)

映画『OVER DRIVE』は全国公開中

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