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セクハラを描いた短編オムニバス、「フレンズ」ロス役俳優が製作

脚本・監督のシガル・アヴィン(左)と製作兼出演のデヴィッド・シュワイマー
脚本・監督のシガル・アヴィン(左)と製作兼出演のデヴィッド・シュワイマー

 テレビシリーズ「フレンズ」で人気を博したデヴィッド・シュワイマーが、製作兼出演を務めたセクシャル・ハラスメントを描いた短編「ザッツ・ハラスメント(原題)/ That’s Harassment」について、脚本・監督のシガル・アヴィンと共に、1月29日(現地時間)、ニューヨークのAOL開催イベントで語った。

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 本作は、さまざまな職場で実際に起きた出来事を基に、セクシャル・ハラスメントを取り上げた全6話オムニバス形式の短編シリーズで、すでにHulu、アマゾン、Showtime、CW、STARZ、FX、CBS、フォックス、フリーフォームなどで配信・放映され、1月29日からニューヨークのイエローキャブでも流されている。

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 全短編の脚本・監督をアヴィン監督が務め、マズダック・ラッシの制作会社ミルク・スタジオズと共にデヴィッドが製作した本作について、「最初に公開したのは昨年の4月で、公式Facebookページでは、かなり再生されたんだ」とデヴィッド。だが、本作が世間に知られたのは、昨年10月頃からハリウッドを賑わせたセクハラ騒動がきっかけだったようで、その際に再リリースすることを決めたという。さらに、映像の最後にはセクシャル・ハラスメントの被害者や傍観者のためのホットラインも加えたそうだ。

 今作は、もともと同様の内容のシリーズを、アヴィン監督がイスラエルで手掛けたことから始まったそうで、「アメリカでもイスラエルでも、セクシャル・ハラスメントをした俳優が賞を受賞したりで、女性たちが不満をもらしていて、わたしは(女性として)いら立ちを感じていたの」と語る。そこで、何がセクシャル・ハラスメントであるかを知る必要があると考え、調査をし、その後、まずイスラエルで製作して放映したところ、すぐにネットで拡散されるほどの反応があったという。同様の作品をアメリカでも手掛けたいと思った彼女は、デヴィッドに連絡したそうだ。

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 「The Boss(上司)」「The Coworker(同僚)」「The Photographer(写真家)」「The Politician(政治家)」「The Doctor(医者)」「The Actor(俳優)」という6話で構成されている同シリーズ。その一つ「The Actor(俳優)」は、アヴィン監督が若手の舞台作家として活動していた頃に実際に起きた体験を基に描いているそうで、「彼女自身も若い頃にセクシャル・ハラスメントを受けた被害者なんだ」とデヴィッド。同作の劇中のセリフには、彼女に放たれた言葉がそのまま使用されているというと衝撃の事実も明かされた。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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