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高良健吾、草刈民代とのダメ親子役に「楽しかったです」

劇中で屈託のない笑顔が印象的な高良健吾
劇中で屈託のない笑顔が印象的な高良健吾

 直木賞作家・角田光代の小説を実写映画化する『月と雷』の初日舞台あいさつが7日、都内で行われ、ダブル主演の初音映莉子高良健吾、共演の草刈民代安藤尋監督が登壇。本作で、草刈と母子役を務めた高良は「(草刈との撮影は)楽しかったです」と語り、「現場でそれほど(草刈と)ご一緒するシーンはなかったんですが、会ったときには『ああ、やっぱり親子なんだ』という気がした」と不思議な親近感を感じながらの撮影を振り返った。

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 本作は、“普通”の人間関係を築けない大人たちが「人生に欠けた何か」を探し、さまよう姿を描く人間ドラマ。幼いころに母親が家を出て、家庭の愛情を知らずに育った泰子(初音)は、結婚も決まり、穏やかな日々を過ごしていたが、彼女の前に、根無し草のように男を渡り歩く父親の元愛人・直子(草刈)と、その息子・智(高良)が現れたことで、平穏だった日常が一変していく。『海を感じる時』『僕は妹に恋をする』の安藤監督がメガホンを取った。

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 本作での屈託のない笑顔が観るものの心を惹きつける高良だが、「草刈さんと現場で話していて、この人(直子)と一緒だからこそ、智はかわいくて素直なんだと思えた」と自身の役柄を説明すると、草刈も「高良さんの智くんを現場で見たとき、ダメな母親に育てられた人という感じがとてもして、ダメ親子を(二人で)共有できたのが、おもしろかった。高良さんと、空気で感じ合うものがありました」と述懐する。

 男から男へ流転して生きる、奔放でかつ深い孤独を漂わせる直子について、草刈は「(画面に)出た瞬間にどうしようもなさが滲み出るようにしたい、普段の私が一切出ないようにしようと思いました」と明かし、ほぼすっぴんで挑んだ本作での役づくりが「汚れ役」「汚しメイク」とメディアで報じられているのを受けて「あれは画面の中の私であって、普段の私はこうなんですと皆さんにわかっていただくため、映画の完成披露や初日舞台あいさつのときにはキレイにしていくぞと、今日はめいっぱいオシャレしてきました」と、深いVネックの紺色ドレス姿も艶やかに、会場を笑わせていた。(取材/岸田智)

映画『月と雷』は東京・テアトル新宿ほか全国公開中

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