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キアヌ&ジム・キャリーも出演!話題の人食いSF映画

話題の女流監督アナ・リリー・アミールポアー
話題の女流監督アナ・リリー・アミールポアー

 昨年の第73回ベネチア国際映画祭で審査員特別賞を受賞し、キアヌ・リーヴスがカルトリーダーを、ジム・キャリーが一言も話さない男を演じていることでも話題の映画『ザ・バッド・バッチ(原題) / The Bad Batch』について、監督のアナ・リリー・アミールポアーが、6月21日(現地時間)ニューヨークで行われたAOL開催のイベントで語った。

【写真】アミールポアー監督作『ザ・ヴァンパイア ~残酷な牙を持つ少女~』

 本作は、長編デビュー作品『ザ・ヴァンパイア ~残酷な牙を持つ少女~』が話題を呼んだアミールポアー監督による長編第2作。荒廃したテキサスを舞台に、人食いコミュニティーの餌食となった少女アーレン(スーキー・ウォーターハウス)が、単独で行動する人食い男マイアミ・マン(ジェイソン・モモア)に命を助けられたことをきっかけに彼の行方不明の娘を探す旅に出る中、次第に恋に落ちていくという物語。

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 ディストピアの世界観を漂わすロケーションについてアミールポアー監督は「カリフォルニア州のスラップシティという場所なの。そこには飛行機の機体の廃品置き場があって、ビルという男性が25年もの間、部品を収集しながら映画プロダクションに貸し出しているわ。あのデンゼル・ワシントンの映画『フライト』にも壊れた機体を貸していたそうよ。わたしたちは、そんなビルの廃品置き場で撮影していたの」と説明。劇中では荒廃した土地に壊れた飛行機の機体などが散在し、異様な空気を漂わせている。

 人食い男マイアミ・マンを演じたジェイソンに初めて会ったときの印象については「テレビシリーズ『ザ・レッド・ロード(原題) / The Red Road』の撮影中に彼に会いに行ったら、男性共演者と裏庭で木に向かってナイフの投げ合いをしていたの。見事に命中していたわ。マイアミ・マンは人食い男だからナイフを持っている設定だけど、マイアミ・マンが使っている肉切り包丁や投げナイフは、全てジェイソンが実際に使用しているものなのよ。それにマイアミ・マンが体に付けているホルスター(ピストルの革のケース)は、『タクシードライバー』の主人公トラヴィスを真似ているけれど、(銃の代わりに)ナイフを入れているわ」と明かした。

 今作を手掛ける上で影響を受けた作品を聞かれると「アレハンドロ・ホドロフスキー監督の『エル・トポ』ね。サイケデリックな西部劇という感じで影響を受けたわ。それと『ふしぎの国のアリス』もよ」と意外にも両極端な2作を挙げていた。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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