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ディズニースタッフが驚愕!『モアナ』完成1年前の脚本大変更事件

ぼく? - 子ブタのプアをめぐる大騒動
ぼく? - 子ブタのプアをめぐる大騒動

 7月にDVD化もされるディズニー・アニメーション『モアナと伝説の海』だが、完成1年前にはストーリーに関する大幅な変更が実施されるという、制作スタッフも驚かせた“事件”があったそう。同作の脚本家ジャレド・ブッシュが語った。

【映像】『モアナと伝説の海』にいる隠れディズニーキャラクター

 『ズートピア』(2016)に続き、今作にも携わった彼。『モアナ』には最後の1年だけ関わったというが、それでも700本ほどの脚本のドラフトを書いたという(『ズートピア』では2,000本ほどの脚本のドラフトを執筆したとのこと)。何回も違うバージョンを作り、ストーリーのほころびがないかをチェックする。ジャレッドいわく「もしもうまくいってないことがわかったら、スタートからやり直しということ」もあるのだそう。

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 しかしその満足が行くまで何度もやり直しをさせてくれることこそが、ディズニーの素晴らしいところだとジャレッドは語る。「作業状況を随時細かくチェックすることができるので、大きな欠陥に最後の方で気がついて、前進不可能になることはまずありません」。

 だが納得のいくストーリーには、お蔵入りになるエピソードという犠牲もつきものだ。ときには制作にも非常に大きな影響を与えることもある。その一つが、子ブタのプアにまつわるエピソードだ。モアナの船にプアが乗り込んでいたビジュアルがあったように、制作当初、プアはモアナの旅に同行する予定だったという。それが変わったのは、映画が全米公開されるちょうど一年前。ジャレッドは「僕が映画に関わった(完成までの)最後の1年のときに、プアをモアナと一緒に旅をさせない方が良いというアイデアを出したんです」と話す。

仰天エピソードを明かしたジャレド・ブッシュ - (C) 2017 Disney (C)K.Suzuki&G.Shibuya

 約5年もの制作期間がかかった『モアナ』における、最後の1年でのまさかの大幅な変更。「本当に制作の最後の方での決断だった」というジャレッドは、「プアをはずすという決断はこの映画にとって大きなインパクトを与えたと思います」と述懐する。また彼はこの時のことを「僕達がプアをモアナの旅からはずすと決めた時、スタッフたちからプアを船に戻せ! プアをモアナと一緒に旅させろ! とヘイトメールがどんどん送られてきました(笑)。もちろん冗談ですが」とジョークを交えつつ、振り返った。

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 それでもプアをモアナの旅から外した理由は「プアが一緒だとモアナの旅が楽なものになってしまうと思ったから」。マスコット的なかわいらしい風貌のプアの存在は、モアナが経験する過酷な旅の意義を薄めてしまう可能性も含んでいた。「モアナの旅は激しく、厳しいものでなければならなかった。彼女は戦い、苦闘し、倒れては立ち上がり、彼女が本物の強いリーダーになるためのたくさんの試練を通過して乗り越えなければならなかった。だからホッとさせてくれるプアを取り除く決断が下されました。彼女は1人で戦い、いろいろな苦難に打ち勝つ必要があったんです」。

 「僕達の決断はあくまでも、キャラクターをベストな形で紹介するため」「皆作品のベストの仕上がりを望んでいます」と力強く語るジャレッド。彼は完成した『モアナ』について「最終的にモアナはさらに強く賢いキャラクターになれたんです」と満足げな様子を見せていた。(編集部・井本早紀)

『モアナと伝説の海』は6月28日より先行デジタル配信開始、7月5日よりMovieNEXが発売(税抜き価格:4,000円)

『アナと雪の女王』のキャラクターも隠れていた!『モアナと伝説の海』MovieNEXボーナス映像 » 動画の詳細
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