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松雪泰子、デビュー当時は無謀なタイプだった

デビュー当時を振り返った松雪泰子
デビュー当時を振り返った松雪泰子

 女優の松雪泰子が3日、都内で行われた映画『古都』の全国公開初日舞台あいさつに共演の橋本愛成海璃子葉山奨之伊原剛志新山詩織、そしてYuki Saito監督と共に出席した。松雪は「進路に迷ったことはあるか?」と司会者から聞かれると、「進みたい方向に進むという強い意志を持っていて、できるかわからなくても走っていってしまう無謀なタイプだった」とデビュー当時のことを振り返った。

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 一人二役として双子の姉妹を演じた松雪は、成海演じる娘の結衣が自身の絵の才能を信じてパリへ単身留学し、進路に葛藤している姿について「かつての自分を見ているようで共感できます」と理解を示す。1991年の女優デビュー以来、常に一線で活躍を続けているが、「進みたい方向に進むという強い意志があった」と信念を持って進路を切り開いていったことを明かした。

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 本作は川端康成の同名小説の登場人物のその後を描いているが、松雪は「川端先生のつづる自然の豊かさや、情緒、生きる人々の純粋さが反映されている作品だと思います」と語ると、「日本人の精神性、文化の豊かさ、なくしてはいけないものを守るということを、次の世代に伝えることも重要。それをどうやっていくかがこの映画のテーマだと思います」と作品に込めた思いを述べた。

 また、橋本が演じた松雪のもう一人の娘・舞は、結衣とは反対に意志が弱い女性。橋本は「撮影の間、自分自身も舞ちゃんという人物をつかめないままずっと過ごしていました。まるでフワフワと水の中にいたような浮遊感でいっぱいでした」と独特の表現で役柄へのアプローチを語った。

 京都の美しさや人々の豊かさが詰まった本作について、Saito監督は「今の世の中はクリック一つでつながれる便利さはありますが、失ってしまったものもあると思います。家族の形の変化や、地域のつながりなど、失うべきでない心が京都には詰まっているので、次の世代にバトンをつなげていければと思っています」と語ると、「ドナルド・トランプさん、安倍(晋三)さん、習近平さんに観てほしいですね」と発言し会場を沸かせていた。(磯部正和)

映画『古都』は全国公開中

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