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87歳のフランスの巨匠アラン・レネがニューヨーク映画祭オープニングに登場

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ニューヨーク映画祭のオープニング
ニューヨーク映画祭のオープニング - Photo:Nobuhiro Hosoki

 今年のニューヨーク映画祭のオープニングナイト作品を飾った映画『Wild Grass』(原題)について、フランスの巨匠アラン・レネ、名優アンドレ・デュソリエ、人気俳優マチュー・アマルリックが記者会見の席で語ってくれた。同作は、ある女性(サビーヌ・アゼマ)が財布を盗まれ、その財布をショッピングセンターの駐車場で発見した男性(アンドレ・デュソリエ)との間に始まる大人の淡い恋を描いた作品。マチュー・アマルリックは、警官を演じている。

  50年間映画界で活躍してきたアラン・レネと、何度も共に仕事をしてきた名優アンドレ・デュソリエは、アランの演出について「彼がいつも提案してくる題材やキャラクターは、私に新しい冒険をさせてくれるんだ。このことは、共に長い間仕事をしてきたわれわれにとって、お互いを刺激するすごく重要なことなんだ。彼からの依頼されることは、私には崇高なる喜びで、いつも新境地に向かう感じにせさられる。最後に、仕事を通して彼との信頼を育み、より新たな境地を探索できることも今では可能になった」と述べた。

 今回がアラン・レネとの仕事が始めてとなるマチュー・アマルリックは「彼に突然出演の依頼をされたときは、とてもうれしかったよ。ただ、もっと驚かされたのは、僕の配役が警官だったことだ!」と自分とは予想外の配役だったようだ。

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 アラン・レネの長年の作品の中で、出版された原作を映画化することがほとんどなかった「50年間前に映画を製作し始め、そのころはフランスのヌーヴェルヴァーグの時代で、どの映画作家も自分のオリジナルの脚本で映画を製作していた。だから、誰も原作を脚色していなかったし、私自身もしようと思っていなかった。それが去年までの話なんだけれどね。(笑)ただ、この映画の原作には、映画化に適した台詞が書かれていたんだ。それに、原作者のクリスチャン・ゲイリーは、作家になる前にはジャズ・ミュージシャンをしていて、そんなジャズで培った繊細な感覚の内容が、私には拒否することができなくて、それが理由で原作を映画化するきっかけとなったんだ」と意外にも原作を使用したことが少ない話を聞かせてくれた。

 試写後の記者会見に現れたアラン・レネの姿に、拍手の喝采が浴びせられた。現在87歳と高齢だが、映画に対する貪欲さは、昔と変わらないように見えた。(取材・文:細木信宏 Nobuhiro Hosoki)

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