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「ウォーキング・デッド:ダリル・ディクソン」第4話:ウォーカーに狙われない…ダリルが見た幻影が意味するもの

今週のウォーキング・デッド

 海外ドラマ「ウォーキング・デッド」の新スピンオフ「ウォーキング・デッド:ダリル・ディクソン」第4話のエピソードタイトルは「鉄の女」。原題はフランス語で「鉄の貴婦人」(La Dame de Fer)と付けられている。これはパリの名所・エッフェル塔の別名であり、タイトル通りエッフェル塔でトンデモない光景が描かれる!(文・平沢薫)

※ご注意:本記事はネタバレを含みます。「ウォーキング・デッド:ダリル・ディクソン」第4話をまだ見ていない方はご注意ください。

ダリルが冒頭で見る幻影

 冒頭、ローラン(ルイ・ピュエシュ・シグリウッツ)はウォーカーの群に囲まれ、ダリル(ノーマン・リーダス)は彼の名前を叫ぶも、金属製の柵に阻まれて近づけない。しかし、ウォーカーはローランに危害を与えず、そのまま彼のすぐ近くを通り過ぎた。この光景を見ると、ローランが感染者から生まれたために、ウォーカーからは彼らの同類だと認識されるのかと思えてくる。その直後、この光景は水中で意識を失ったダリルが見た幻影だったことがわかり、「なんだ、そうだったのか」と思わせる。しかし、あえて事実だと思わせるような形で描かれる幻影に、まったく意味がないとも思えない。この光景は、やはりローランの特殊な能力を暗示しているのではないだろうか?

 第4話には、ローランの特殊能力のヒントがもう一つ登場した。ウォーカーで何かの実験をしている組織「生者の力」のリーダー・ジュネ(アンヌ・カリエール)が、ローランを噂に聞いていた奇跡の誕生をした子と知り、彼を捕えるように部下に命じたこと。この出来事も、ローランが科学的実験で判明するような何かを持っているのでないかと思わせる。ローランの能力とはいったい何なのか。それが、これから描かれていくはず。

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 また、ローランの立場も大きく変化した。これまでローランは誰にも追われていなかったが、これからは、彼を実験に利用したいジュネと、彼を手元に置きたい実父クイン(アダム・ナガイティス)の双方から追われることになった。

 変化といえば、ダリルが新たな武器を手に入れたのも注目ポイント。本家シリーズで愛用していたクロスボウは、このスピンオフが始まる前に失くしたようだが、このエピソードで、フレイルと呼ばれる中世ヨーロッパの武器を入手。円筒形の筒の先端に、鎖につけた金属製の球体が付いたもの。銃は音でウォーカーを呼び寄せてしまうが、これなら音がしないので、ウォーカーへの攻撃にも向いている。

パリの名所にウォーカーの大群

 このスピンオフのお約束、「ウォーカーたちのまだ見たことがない斬新な姿」と「フランスらしい光景」は今回も抜かりない。まず、冒頭の水中でダリルを襲うウォーカーたち。川の中にいるウォーカーは過去に登場していたが、今回のように全身どっぷり水中に没したままのウォーカーは斬新だ。水に浸かって腐乱した皮膚の描写もリアル。そして、パリの名所・エッフェル塔の足元では、積まれた土嚢の壁を崩してウォーカーの大群が出現。エッフェル塔にウォーカーの群……まさかこんな光景を見ることになろうとは。

 また、ラストシーンでダリルとローランが小さな船に乗ってセーヌ川を進んでいく光景もパリならでは。途中で見える小さな「自由の女神」の像も実際にあるもの。アメリカの自由の女神像は、アメリカ独立100周年を記念してフランスから送られたが、その返礼としてパリ在住のアメリカ人がフランス革命100周年を記念して小型の像を送ったもので、セーヌ川のグルネル橋に飾られている。2人を乗せた船が石の橋をいくつも通り過ぎていく、いかにもセーヌ川らしい優美な情景を描きつつ、橋の向こうに廃墟と化した建造物が見えて、やはりここは「ウォーキング・デッド」の世界なのだと感じさせてくれる。

 さて、こうしてダリルとローランは、イザベル(クレマンス・ポエジー)たちの所属する組織「希望連合」の本拠地「ネスト」に向かったが、それはいったいどんな場所なのか。そこで、ローランは“運命の子”だと証明されるのか。パリに残ったイザベルはどうなるのか。次回は早くも全6話中の第5話。ドラマの展開も加速しそうだ。

「ウォーキング・デッド:ダリル・ディクソン」U-NEXTにて独占配信中

(c)2023 Stalwart Productions LLC.

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