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どちらも最強すぎ!9月の5つ星映画5作品はこれだ!

今月の5つ星

 暑さも和らぎ始めてきた今月の5つ星映画は、あのくまのプーさん初の実写映画に、ジェイソン・ステイサムVSサメのパニックムービー、生活音が未曽有の恐怖を生み出す話題のホラーなど、バラエティーに富んだラインナップ。他にも、岡田准一木村大作とタッグを組んだ時代劇や、今年のカンヌ国際映画祭でコンペティション部門に選出されたラブストーリーなどをピックアップ。これが9月の5つ星映画5作品だ!

切なく優しい恋愛映画であり、一人の女性の「決断」をめぐる物語

寝ても覚めても
(C) 2018 映画「寝ても覚めても」製作委員会/COMME DES CINEMAS

寝ても覚めても

 芥川賞作家・柴崎友香の同名小説が原作の、『ハッピーアワー』で国際的に注目を浴びた濱口竜介が手掛けた異色のラブストーリー。大阪と東京を舞台に、突然姿を消した恋人の麦を忘れられない朝子が、彼と瓜二つの男性・亮平と出会い、心を揺り動かすさまを8年の歳月と共に描く。好対照な男性を一人二役で演じる東出昌大と、寡黙ながら独自な雰囲気を持つ唐田えりかの佇まいが素晴らしく、ヒロインが経験する二つの恋愛が掛け替えのないものなのだということに説得力を与えている。とりわけ本格的な演技は初となる唐田は、一見柔和だが強い芯を持つ朝子という、作品の生命線ともいえる難役を確かな演技力で演じきっており、今後の活躍にも期待がかかるところ。そんな朝子にとって麦/亮平という二人の男性は、彼女の二面性を表しているようだ。その意味で本作は、切なくも優しい恋愛映画であると共に、彼女が「自分自身にとって本当に大切なもの」に気づき、それを選び取るまでの物語でもあるといえる。瀬戸康史山下リオ伊藤沙莉渡辺大知ら脇を固める共演陣の絶妙な演技もリアリティーがある。(編集部・大内啓輔)

映画『寝ても覚めても』は9月1日より公開

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ジェイソン・ステイサムVS巨大サメ、どちらも最強すぎ!

MEG ザ・モンスター
(C) 2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., GRAVITY PICTURES FILM PRODUCTION COMPANY, AND APELLES ENTERTAINMENT, INC.

MEG ザ・モンスター

 ジェイソン・ステイサムVS巨大サメなんて、聞くだけでもワクワクしてしまう本作。スーイン(リー・ビンビン)率いる調査隊が、海底のさらに奥深く未知の領域に足を踏み入れたことで、200万年前に生息していたメガロドン(通称 MEG)が現代の海に解き放たれる。巨大すぎるサメの姿を見た瞬間は、一周回って恐怖で笑ってしまうほどだ。人を襲い、潜水艦や船を木っ端みじんに破壊する巨大サメに、ステイサム演じる深海レスキューダイバーのジョナスが身一つで立ち向かっていく姿は鳥肌モノ。いつどこから現れるか分からないサメの不気味さには、思わず呼吸が荒くなる。そんな緊張感漂う中で、ジョナスが時おり見せる弱気な姿や、真面目な顔で冗談を発する場面など、ステイサムの魅力満載なのがファンにはうれしいところ。また、単なるパニック映画に留まらず、チャン(ウィンストン・チャオ)、スーイン、メイイン(ソフィア・シューヤー・ツァイ)親子3代に渡る家族の絆が描かれ、ジャックス役のルビー・ローズやトシ役のマシ・オカなどアクの強い個性豊かなキャラクターたちの活躍も丁寧に描写されている。(編集部・梅山富美子)

映画『MEG ザ・モンスター』は9月7日より公開

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疲れた心にプーの優しさが染みわたる

プーと大人になった僕
(C) 2018 Disney Enterprises, Inc.

プーと大人になった僕

 効率性だけを追い求める仕事人間になり、家庭崩壊の危機に瀕しているクリストファー・ロビンの前に、幼き日の親友プーが再び現れる。つぶらな瞳のぬいぐるみ・プーの表現が素晴らしく、クリストファーを見上げる顔の角度や、ちょっとしたしぐさでいかに多くのことを語っていることか! プーがぽつりぽつりと話す言葉はそのどれもが優しくてかわいくてそれでいて含蓄があって、ものすごくストレートに心に響く。オープニングから号泣すること必至だ。主演のユアン・マクレガーマーク・フォースター監督が到達したファンタジーとリアリティーのバランスは絶妙で、親と子のもつれてしまった関係も丁寧にほどかれていく。仕事に忙殺されてボロボロになり、人生で迷子になってしまったクリストファーをプーが見つけ、「こっちだよ」と手を引いてくれるさまは、疲れ切った現代人の心に染み渡る。大人にこそ訴えかけるものがある優しい映画だ。(編集部・市川遥)

映画『プーと大人になった僕』は9月14日より公開

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美しく静かなるサムライ魂を感じる

散り椿
(C) 2018「散り椿」製作委員会

散り椿

 伝説のキャメラマンとして知られる木村大作による、3作目の監督作品にして初の時代劇。不正を告発したことで藩を追われながらも、武士として、また男として、ただただまっすぐに己の信念を貫いた男の生きざまを描く。主演は木村が撮影を担当した『追憶』で、俳優としての存在感を絶賛していた岡田准一。武術に通じている岡田だけあり、殺陣のシーンの素早さや力強さはまさに武士そのもの。特に剣の修練中の型は美しく、セリフはなくとも主人公の思いを感じ取ることができる静かなる名シーンだ。そして、共演の西島秀俊黒木華池松壮亮ら日本映画界の実力者たちと並ぶ存在感を放っているのが、美しく描き出された日本の四季だ。オールロケーションで撮影され、竹林の緑、雪の静けさ、吹く風の心地よさなど、自然の息遣いをそのままスクリーンから感じることができるのは、“キャメラマン木村大作”のこだわりがあってこそ。今の時代だからこそ感じてほしい、日本の魂に触れることができるはずだ。(編集部・香取亜希)

映画『散り椿』は9月28日より公開

沈黙の中で描かれる恐怖と家族の絆

クワイエット・プレイス
(C) 2018 Paramount Pictures. All rights reserved.

クワイエット・プレイス

 音に反応し人間を襲う“何か”が潜む世界で、生き延びようとする一家を描くサバイバルホラー。文明が崩壊し、人間が物音を立てることができない世界。なぜ人々はそのような暮らしを迫られたのかなど、一切の情報を明かさないミステリアスな世界観に恐怖を覚える。それだけでなく、音を立てた瞬間に“何か”が襲ってくるという絶望的な状況が隣り合わせとなっているため、観客はキャラクターと同じく物音を立ててはいけないという心情に駆られる。そんな恐怖が漂う世界でも、勇敢に生きている家族。手話を使って勉学に励む子供、サバイバルの術を学ばせる父と息子の関係など、日々の生活を通して、家族が一つに結ばれている姿からは温かさも感じる。エミリー・ブラントの母性溢れる演技、本作の監督も務めるジョン・クラシンスキー演じる父親が、恐怖に臆することなく家族を守ろうと奮闘する姿も見どころ。音を立ててはいけない究極の状況で繰り広げられるサスペンス劇を見事に描いた一作である。(編集部・倉本拓弥)

映画『クワイエット・プレイス』は9月28日より公開

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