「ウォーキング・デッド」グレン・リー の魅力~人間の善を信じる男

ウォーキング・デッドの魅力

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 「ウォーキング・デッド」シーズン9の10月8日日本放送も決定。最新シーズンの放送開始の前に、主な登場人物たちの魅力をもう一度、振り返っておこう。 第1回は人間の善の部分を信じる男でウソがつけない不器用さも魅力なグレン・リー。(平沢薫)

※ご注意※ なおこのコンテンツは「ウォーキング・デッド」シーズン8までをがっつり観た人向けですので、未見の場合は衝撃のネタバレが含まれることがあります! ご注意ください。

ウォーキング・デッドの魅力 連載第1回 グレン・リー

グレン・リー
グレンはブレない!AMC / Photofest/ ゲッティ イメージズ

ダントツの人気は、グレンの信念のせい

グレン・リー
思いやりのあるグレン AMC / Photofest/ ゲッティ イメージズ

 個性的な登場人物がひしめく「ウォーキング・デッド」の中でも、ダントツの人気を誇るのが、グレン・リー。韓国系アメリカ人の青年だ。元はピザの配達人。だから街に詳しくて、グループ内で物資を調達する係になる。彼が同行する生存者グループにリックの妻と息子がいたことから、リックたちと行動を共にすることになる。仲間思いで、戦闘能力が高く、戦いでも頼りになる人物だ。

 でも、グレンの人気の理由はきっと、彼が人間の善の部分を信じているから。この信念は、そもそもシーズン1の初登場時から。グレンは、偶然、まだ知人ではなかったリックがウォーカーたちに襲われているのを見かけて、リックを助ける。そして、リックになぜ自分を助けたのかと聞かれて「オレは、もし誰かを助けたら、オレも誰かに助けてもらえるかもしれないと思うような、バカヤロウだからさ」と答える。そういうヤツなのだ。

 グレンは何度もこの信念に沿って行動する。その端的な例が、シーズン5~6でのニコラスに対する行動。共同体アレクサンドリアの住民ニコラスは、戦闘能力が低く自己中心的で、彼のせいで仲間たちが死んだ時にそれをグレンのせいだと証言する。そのうえ逃亡して、グレンを銃で撃ち殺そうとする。それにもかかわらず、グレンはニコラスを捕まえても彼に仕返しせず、「彼は外では生きていけないから」と共同体に連れて帰る。そればかりか、外に物資調達に出るときに彼と組む人がいないと、自分が彼と組み、一緒に出かけるのだ。その結果、2人でウォーカーの群に遭遇してしまい、ニコラスには最後まで迷惑をかけられてしまうのに。

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"変わらない"に価値がある

グレン・リー
戦闘能力も高いグレン! AMC / Photofest/ ゲッティ イメージズ

 このずっと変わらないのが、グレンの大きな魅力。なにしろ、他の登場人物たちの性格や考え方は、シーズンを追うごとにどんどん変わっていく。その中で、グレンだけは、シーズン1に登場してからシーズン7で非業の死を遂げるまで、その信念を変えず、貫き通す。その変わらなさは、この過酷な世界では希少価値大。

 グレンは、一見、どんどんかっこよくなっていくように見えるけど、それは変化ではなく、本来の姿。そうなれたのは、シーズン2で出会ったマギーが、彼がもともと持っていた優れた資質を認めてくれたから。マギーに「あなたは賢くて、勇敢で、頼れる人よ。みんなはわかっていない」と言われ、グレンは自分に自信を持つ。そして、すでに持っていた力をどんどん発揮するようになる。

ウソがつけない不器用さも魅力

グレン・リー
純粋なグレン! AMC / Photofest/ ゲッティ イメージズ

 その一方で、ウソがつけないという不器用さも持っている。マギーとの恋愛で見せる、純情さ、真面目さも、彼の魅力。マギーと知り合ったばかりの頃、彼女と一緒に物資の調達に出かけた薬局で、拾った箱がコンドームの箱でマギーに詰問され「セックスしたことがないんだ。まったく恥ずかしいよ」と答え「私としましょう。いいでしょ。相手を選べる状況じゃない」と迫られて関係がスタート。マギーが冷たい態度を見せた時はオロオロし、相思相愛だとわかった時は狂喜する。マギーが総督に捕らえられたときには、彼女を救えなかった自分を責めるあまり、彼女との関係がギクシャクしてしまう。住居の刑務所が襲撃されてマギーの行方が分からなくなった時は、単独行動になってもマギーを探し続ける。恋愛面でも、グレンはまっすぐ。そして、ウソをつけないのだ。

 そんな魅力的なキャラクターなので、シーズン7でのグレンの死にざまは、インパクト強すぎ。有刺鉄線を巻きつけたバットでの撲殺とは、暴力描写にもほどがある。しかし、この出来事はこの世界の象徴。グレンのような人間の善の部分を象徴する人物が、圧倒的な暴力の前になすすべもなく撲殺される。この出来事が、この世界がどういう場所なのかを、改めて痛感させてくれるのだ。

 彼はいなくなったが、仲間たちの心には強く残っている。特にマギーの行動には、シーズン9以降も大きな影響を与えていきそうだ。

原作コミックでのグレン

 TV版と原作版では異なるキャラが多いが、グレンの性格や信念は原作通り。そして、アジア系、帽子を愛用、マギーとの結婚、壮絶な死に方も、原作と同じ。細かい違いでは、コミックではマギーと一緒に、孤児の少女の親の役目も果たしている。それと、途中で一度、髪型がスキンヘッドになる。これは、彼らが住居にした刑務所に理髪設備があるのを見つけて、マギーが面白がって彼をスキンヘッドしたもの。原作でも、また髪が伸びて前と同じようなヘアスタイルになるので、TV版には反映させなかったのかも。

【この人にも注目 ゲイブリエル・ストークス】

 このドラマに欠かせないのが、極悪人ではないが善人でもなく、本人には悪いことをしているという意識がないまま、他人に迷惑をかける人たち。その代表格が、黒人牧師ゲイブリエル。ウォーカーから逃げてきた人々を教会に入れず、扉を閉めて自分だけ助かるという大罪を犯したのに、その信仰には曇りなく、神に「道を示してください」と祈り続ける。信念を変えない点は、グレンと同じ!?

ゲイブリエル・ストークス
神を信じる信念にかわりはないが告げ口する性格のゲイブリエル(左) AMC / Photofest/ ゲッティ イメージズ

原作コミックでのゲイブリエル

 基本設定=人々を教会から締め出した過去、告げ口する性格、神を信じる信念は同じだが、コミックでは登場シーンが少なく、メインストーリーには絡まない。TV版によく出てくるのは、いじりがいがあるから?

次回はダリル・ディクソンです! お楽しみに!

【ウォーキング・デッドキャラの魅力解剖連載予定】

vol.0 「ウォーキング・デッド」シーズン9を前に魅力を再確認!

vol.1 グレン・リー

vol.2 ダリル ・ディクソン

vol.3 マギー・グリーン

vol.4 ニーガン

vol.5 ミショーン

vol.6 ユージーン ・ポーター

vol.7 キャロル・ ペルティエ

vol.8 リック・グライムズ

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