4月クールドラマ、どれが面白い?前半戦を振り返り

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 2018年4月クールのドラマがスタートして約1か月。今クールもコメディー、学園もの、医療ものと人気ジャンルが揃う中、注目作をピックアップ&勝手に評価! まもなく後半戦に入ろうとする中、今後注目したいポイントも紹介します。(空井由貴)※一部ストーリーに触れている部分があります。

「コンフィデンスマンJP」(フジテレビ系・月曜21時~)

評価:★★★★★

 月9ドラマ11年ぶりの主演となる長澤まさみを迎え、ダマしダマされる詐欺師たちを描くオリジナル作品の痛快コメディー。長澤演じるダー子、東出昌大演じるボクちゃん、小日向文世演じるリチャードという3人の信用詐欺師=コンフィデンスマン(ウーマン)が、欲望にまみれたさまざまな業界の富豪から大金をだまし取っていく。

■キャストの魅力も引き出すコメディー作品

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七変化が話題!(C)フジテレビ

 長澤、東出、小日向によるテンポ良い掛け合いと、各話ごとのぶっ飛んだ設定がとにかく面白い。本作の見どころの一つである「七変化」を超える多くのコスプレでは、どんな衣装や制服も着こなしてしまう長澤に脱帽。ダー子という、詐欺にかけては天才だがいわゆる“変人”で自由奔放な女性を魅力的に演じている。コスプレだけでなく、表情やせりふの言いまわしなどすべてにおいて思い切った長澤に注目。また、ボクちゃんもキャラクターと東出の演技が絶妙にマッチ。真面目すぎてたまに計画をとん挫させてしまうが、なぜか憎めないボクちゃんがぴったりとハマっている。

 ターゲットの身近に潜入してあの手この手で大金をだまし取る3人。その突拍子のない計画だけでもすでに笑えるのだが、作戦の実行中にもクスッと笑えるネタや思わず爆笑してしまうやり取りなどが豊富で、週の始まりの夜に元気をもらえる作品だ。

■ダー子らの素性は明らかになるのか?

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東出&長澤&小日向が抜群の掛け合いを披露(C)フジテレビ

 ダー子とボクちゃんは子供の頃の知り合いで、リチャードにも面倒を見てもらっていたことをうかがわせるエピソードが第1話で明かされた。その後のウソだらけの展開を考えるともはやその思い出話すら真実なのか疑ってしまうが、3人の関係性、そして詐欺師になる前の彼らの正体は何だったのだろうか。壮大な嘘を仕掛けて悪を懲らしめ大金を奪い取る彼らの素性が気になる。

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じわじわと人気を集める五十嵐(C)フジテレビ

 また、第2話から登場した五十嵐(小手伸也)。神出鬼没でクセのあるキャラクターに思わずハマる視聴者も続出している五十嵐だが、彼の正体もまた謎。しかし彼も腕利きのコンフィデンスマン、つまり詐欺師。今はダー子らの協力をしているが、このままずっと協力者でいてくれるのかも気になるところ。

 各話の豪華ゲストや伊吹吾郎山田孝之ら豪華カメオ出演も話題になった本作。ほかにも第3話でダー子が描いてオークションに出した絵が第5話でターゲットの部屋に飾られていた小ネタや、第8話の鍵を握っていた化粧水「弁天水」が第2話ですでに登場していたという想像を超える伏線回収が飛び出すなど、最後まで目が離せない作品になりそうだ。

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「花のち晴れ~花男 Next Season~」(TBS系・火曜22時~)

評価:★★★★☆

 大人気シリーズ「花より男子」の新シリーズをドラマ化。物語の舞台は、「花男」のF4卒業から10年後の英徳学園。杉咲花演じる元お嬢様の隠れ庶民・江戸川音を中心に、F4の道明寺にあこがれC5なるグループを結成するも、実はヘタレだと隠してカリスマを演じていた英徳学園のリーダー・神楽木晴(平野紫耀)、音のいいなずけで英徳学園のライバル校・桃乃園学院の生徒会長を務める馳天馬(中川大志)らの恋愛模様を描く青春ラブコメディー。

■ヘタレ男子VS.完璧王子、あなたのタイプはどっち?

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中川演じる“完璧”な王子様・天馬(左)と、不器用な晴、音(右)はどちらを選ぶのか……(C)TBS

 まさに王道の青春ラブストーリー。「花より男子」シリーズと同じく、庶民女子×セレブ男子の第一印象最悪なところから始まる恋の物語だが、今回の特徴はやはり主人公・音にいいなずけがいるということ。天馬は音のことを強く思っていて、性格もよく人望もあり、それに加えて音の身に危険が及ぶと駆けつけてくれるまさに王子様。そんな王子様の存在がありながら、本来は“庶民狩り”を行う天敵だったはずの晴とひょんなことから接点を持った音。俺様だし不器用だし庶民の感覚がないしヘタレな晴はそこだけ見ると天馬の圧倒的勝利に見えるが、実は真っ直ぐでかわいいところもある優しい人だと気付いていく。視聴者も「自分が音だったら……」と、現実ではありえない世界観なのに物語に入り込み、胸キュン必至!

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高岡早紀が、天馬の美しき継母を好演(C)TBS

 また、本作は“悪役”ともいえる恋の障壁となる人物がとても分かりやすい。晴の父や天馬の義母など、主人公たちの恋を妨害する人物が憎むべき人物像で描かれていて、難しく考えずに見ることができる恋愛ドラマだ。

■嵐吹き荒れる四角関係

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晴に猛アタックする人気モデルのメグリン(飯豊まりえ)の乱入によって、大混戦!(C)TBS

 音、晴、天馬の三角関係に加えて、晴に思いを寄せる愛莉(今田美桜)の暴走で一波乱あったが、愛莉は晴への気持ちにけりをつけ、晴と音がうまくいくようにと動き出す。そこに現れたのが、人気モデルの「メグリン」こと西留めぐみ(飯豊まりえ)。彼女も加わり恋は四角関係に。「晴と天馬、音はどちらを選ぶのか?」というストーリー展開だけではなく、「音とメグリン、晴はどちらを選ぶのか?」というテーマも増えて波乱の展開に。複雑化する恋模様でどんな胸キュンな展開が見られるのか、さらに期待が高まる。

 第5話で天馬と付き合うことを決意した音は晴を振り、晴もまた次第にそれを受け止め、よい友達になろうとする。しかし、そうなっても無意識にお互いを意識している様子の2人。揺れる音の本当の気持ちにうすうす気付いているが、それでも音を思い続ける天馬。そこに本格的にメグリンも加わった四角関係は、最終回に向けて収束どころかますますあわただしくなってきた。複雑になっていく恋模様の中でどんな胸キュンな展開が見られるのか、さらに期待が高まる。また、恋愛だけでなく、父・巌(滝藤賢一)との確執や英徳学園の立て直しなど、目の前にある問題にどう向き合っていくのか、“脱・ヘタレ”という晴の成長にも注目だ。

 本当の恋とは何なのか、自分にとっての幸せとは何なのか。主人公たちがどのような答えを見つけるのか見守りたい。

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「正義のセ」(日本テレビ系・水曜22時~)

評価:★★☆☆☆

 エッセイ、小説、テレビなど幅広く活躍する阿川佐和子の同名小説シリーズを、吉高由里子主演でドラマ化。水曜22時枠での「東京タラレバ娘」(2017)のヒロイン役も記憶に新しい吉高が、新たな等身大のヒロインを演じる。横浜地検に赴任してきた2年目の検事・竹村凛々子(吉高)は、正義感は強いものの喜怒哀楽が激しく、検事としてはまだまだ未熟。そんな凛々子が、ベテランの担当事務官・相原(安田顕)と共に傷害や殺人、結婚詐欺などの事件の真相に迫り、被疑者に対して検事として正しい判断を下すべく奮闘する。

■人情味あふれるひよっこ・凛々子に親近感

“事件”を扱うドラマは多いが、主人公が検察官というドラマは意外と少なく、「事件の真相を探る」というストーリー展開を検察官の立場から見るのは面白い。また、吉高演じる凛々子が検事として未熟=視聴者寄りの感情だからこそ、親近感がわき、見ている側も感情移入しやすいのでは。

凛々子はよく言えば人情味あふれる人物だが、検事としてはそれがあだとなることも。そんな凛々子の性格にいち早く気付いた相原は、第1話で凛々子に助言を求められた際になかなかキツイ言葉で凛々子の欠点を指摘する。小姑のような役回りなのかと思いきや、相原はしっかりしているようで意外とあっさり凛々子に振り回されてしまう愛すべきキャラな様子。事務官としてはベテランだが少々小言が多い男性を安田が嫌味なく演じており、凛々子と相原の掛け合いも見どころの一つ。

■凛々子の恋愛にも注目!

 回を重ねるごとに、少しずつ検事らしくなってきている凛々子。彼女の検事としての成長はもちろん、今後の展開で気になるのは恋愛面。

 また、突然家に婚約者を連れてきた凜々子の妹・温子(広瀬アリス)。実家の豆腐屋を継ぎたいという温子だが、婚約者を連れてきたことにより、今まで以上に父・浩市(生瀬勝久)から反対されてしまう。凜々子自身の仕事や恋愛だけでなく、凜々子が大切にする家族についても動きがあるかも?

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「おっさんずラブ」(テレビ朝日系・土曜23時15分~)

評価:★★★★☆

 2016年に単発ドラマとして放送された作品が、レベルアップして連続ドラマ化。主演・田中圭、ヒロイン・吉田鋼太郎、ライバル・林遣都という“おっさん”によるピュアなラブコメディー。女好きなのにまったくモテない春田(田中)に突然訪れた、男性にばかり好かれるモテ期を通して、笑いを交えながら“常識”や“価値観”を問う。

■強烈キャラたちの恋愛劇

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春田(田中)にぞっこん!“乙女”な部長・黒澤役の吉田鋼太郎(左)がチャーミング(C)テレビ朝日

 尊敬する上司からの突然の愛の告白、同居する後輩からの突然のキスに戸惑う女好きサラリーマン・春田を演じるのは田中圭。もはや顔芸ともいえる表情とモノローグ、さらには全身をくねらせて複雑な心境を表現する春田に思わずクスリと笑ってしまう。昨今さまざまなところで話題になっているLGBTは繊細なテーマだが、コメディー全開の田中の演技によってドラマ自体が重くならず、とても見やすくなっている。

 春田を“はるたん”と呼んで強く思い、妻・蝶子(大塚寧々)に離婚まで切り出してしまう思いが重い部長・黒澤を演じる吉田鋼太郎の演技も強烈だが、その恋する姿はまさに乙女。ダンディーな吉田のコミカルだが切なさが伝わる演技に、男女のラブストーリードラマを見ているような気分になる瞬間も。林演じる牧もまた、自分の気持ちを押し殺して気丈に振る舞っているが、たまに見せる切ない表情に胸が締め付けられる。

■それぞれの恋の選択は?

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林遣都演じるドSな牧(右)との関係にもドッキドキ!(C)テレビ朝日

 第4話でやっと黒澤に「恋愛対象ではない」と伝えた春田だが、その後、牧と付き合い始めたことにより事態は一変。その事実に黒澤はもちろん牧の元彼・武川(眞島秀和)、自身の春田への思いにやっと気付いた幼馴染・ちず(内田理央)の心も乱され、物語は切ない展開に。そんな中、第6話のラストでそれまでの展開からは想像しなかったシーンが描かれ、6月2日の最終回の結末がますます予想困難に! 「人を愛すること」について、それぞれがどのような決断を下すのかをしっかり見届けたい。

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幼なじみのちず(内田理央・右)にも思われ、春田どーする!?(C)テレビ朝日

 また、番組公式Instagramには、メインアカウントのほか、「武蔵の部屋」という黒澤のアカウントも。思わずクスリと笑ってしまいながらも黒澤の恋心をさらに知ることができるなかなか面白いコンテンツになっており、こちらにも引き続き注目したい。

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「ブラックペアン」(TBS系・日曜21時~)

評価:★★★☆☆

 映画化・ドラマ化された「チーム・バチスタの栄光」の原点となる、海堂尊の小説「新装版 ブラックペアン1988」を、二宮和也主演でドラマ化。欲望渦巻く大学病院を舞台に、医師の技量を必要としない最新医療機器「スナイプ」などの導入の背後にあるさまざまな策略や闇に、二宮演じるニヒルな外科医・渡海が立ち向かっていく。

■実は“悪魔”じゃない!? ダークヒーロー

 天才的な腕を持つが出世には興味がなく、同僚の医師にも患者にも横柄な態度で接し、「手術は博打」とまで言い放つ“オペ室の悪魔”渡海征司郎を二宮が怪演。バラエティー番組やCMなどとは180度異なる表情を見せている。

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スパルタな渡海に翻弄され、泣いて走って……悩める新人にふんした竹内涼真もはまり役(C)TBS

 そんな渡海と、スナイプ導入を推し進める高階(小泉孝太郎)という2人の医師の板挟みになり、何度も心折れそうになりながらも成長していく研修医・世良。ナレーションも含めストーリーテラーのような役回りでもある世良を演じるのは竹内涼真で、思わず応援したくなる、悩める研修医を好演している。世良は指導医である渡海に振り回されて一見かわいそうにも見えるが、実は渡海は手術の最後に世良に縫合を任せるなど、彼をきちんと指導しているようにも見えるのがまた興味深い。「患者を生かし、医師を殺す」と評される渡海だが、世良の成長を促したり、高階と協力したり、意外と“悪魔”ではないのでは? と思わせる要素もある。そういった部分も含めて、まさに渡海はダーク“ヒーロー”だと言える。せりふや登場シーンが少なくてもとにかく存在感がある二宮演じる渡海に、毎週圧倒される。

■渡海VS.佐伯が本格始動か

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渡海と因縁のある様子の佐伯教授をひょうひょうと演じる内野聖陽。さすがの貫禄!(C)TBS

 渡海の上司にあたる、心臓外科の世界的権威・佐伯(内野聖陽)。誰の指示にも従わない渡海が唯一その指示を受け入れる存在だが、渡海は高階に対し「佐伯清剛を信じるな」と忠告している。渡海の亡くなった父、そして渡海自身と親子二代にわたって佐伯との付き合いがあるが、渡海との佐伯との間には何やら因縁がある様子。その因縁と、渡海がたびたび見ているペアンが体内に残留しているレントゲンは何か関係があるのか、そもそもあのレントゲン写真は一体何なのか……。

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回を重ねるごとに渡海や佐伯教授との関係が二転三転していく高階(小泉孝太郎)の動向からも目が離せない(C)TBS

 また、理事長選において佐伯派につきそうなそぶりを見せつつも、西崎(市川猿之助)に忠誠を誓っていた高階。彼がこのまま西崎の出世のために利用され続けるのか、自らの医者としての本来の志を取り戻し貫くのかも重要なポイントになりそう。

 これまでの各話では、別の外科医が執刀する手術で緊急事態が起きたときに渡海がオペ室に現れさっそうと患者を救うという展開が多かったが、当初敵対していた高階との関係も変わってきた今、新たなストーリー展開が起きることを期待したい。

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