ADVERTISEMENT

第32回 コミコン直送!! 新作情報テンコ盛り夏休み特大号!

LA発! ハリウッド・コンフィデンシャル

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ツイート
  • シェア

極美味! 新スーパーマン誕生『マン・オブ・スティール』!!

皆さんは新スーパーマンに大抜てきされたヘンリー・カヴィルをご存じでしょうか? イギリス国王ヘンリー8世の栄華盛衰を描いて大ヒットしたアメリカのテレビドラマ『THE TUDORS ~背徳の王冠~』で、ヘンリー8世の幼なじみから王の側近となったチャールズ卿を演じ、メキメキ頭角を現してきたイギリス出身の男優です。正統派ハンサム系だけどやや甘めの顔立ち、強さと弱さが微妙に絡み合ったキャラクターを表現するそのソリッドな演技力で業界内外から注目を集め、ついにスーパーマンの役を射止めたというわけです。

話題の俳優を新スーパーマンに抜てきしたのに加え、監督に起用されて話題になったのがザック・スナイダー。大胆な表現力が売りで、映画『300 <スリーハンドレッド>』の大成功以後、人気監督として名声を確立したスナイダー監督は、これまで「良い子路線」をたどっていたスーパーマン映画のビジュアルに辛口のうま味を加えること必至と期待されています。

また、脇を固める助演陣も豪華! クラーク・ケント(スーパーマン)の恋人ロイス・レインにエイミー・アダムス、スーパーマンの父親ジョー=エルにラッセル・クロウ(1978年のオリジナル版ではかのマーロン・ブランドが演じた役です!)、地球での父親ジョナサン・ケントにケヴィン・コスナー、母親マーサ・ケントにダイアン・レイン……とハリウッドのAリストセレブ( 一級どころ)たちが名を連ねています。

またこのほど、クラーク・ケントが勤める新聞社のボス、ペリー・ホワイト編集長にローレンス・フィッシュバーンが決定し、オリジナルでは白人という想定の編集長に、あえて黒人男優のローレンスが起用されたということで、まさに新世代のスーパーマン映画誕生!! と新たな話題を集めています。

肝心なストーリーは政府機密並みにガードが固く、まだ何も伝わってきていませんが、登場するキャラクターから判断するに、スーパーマンの生い立ちに始まり、やがて宿敵ゾット将軍とその手下たちから地球を守るために立ち向かう……という1978年のオリジナル版に近いあらすじになるのではと予想されます。現時点での全米公開は2013年6月14日。日本での公開も同年の夏になると思われ、今から期待度大の作品です。

濃厚な珍味! ミステリアスな話題作『プロメテウス』

リドリー・スコット監督が現在撮影中の映画『プロメテウス(原題) / Prometheus』。秘密のベールに包まれており、「『エイリアン』前編ともなる映画だ!」とか、「いや、これは『エイリアン』の続編!」などのウワサが飛び交っていますが、いまだに詳細は不明なままです。

それでも、今回コミコンで明らかにされた情報を総合すると、どうやらこの作品はダイレクトに『エイリアン』と関係はないものの、最終的には『エイリアン』を示唆するようなくだりに行き着く……(ロケ先のアイスランドから衛生中継を使って、会場に来ていたファンたちにあいさつしたリドリー・スコット監督、御自らの説明)ということらしく、会場に来ていた人たちは見事に煙に巻かれつつ、でもわかったような気分にもなっていたという状況だったようです。

シャーリーズ・セロンガイ・ピアースが主演するこの壮大SFエピック・ホラー(!?)は、ちょっと見には、『2001年宇宙の旅』や『ツリー・オブ・ライフ』をほうふつさせるような映像ですが、コミコンにシャーリーズと共に登場した脚本家のデイモン・リンデロフが語ったところによると、「宇宙における人類の起源を解明しようとする人間たちのストーリー」なのだそうです。彼は大人気のうちに幕を閉じたテレビドラマ「LOST」の製作を手掛けた人物でもあり、映画『プロメテウス(原題) / Prometheus』のクリエイティブ陣から察するに、この作品は「LOST」のようにストーリーが濃く、味わい深く、そして映画『エイリアン』のようにダークで時にグロいけどなぜかロマンも感じる……的な作品になることが予想されます。

やめられない定番の味! 『ジュラシック・パーク4』

日本では12月に公開が予定されている話題の新作映画『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』を引っ提げて今回のコミコンへ乗り込んできたのはスティーヴン・スピルバーグ監督。その会場に集まったたくさんのマスコミやファンを前に、おまけとして2013年の公開を目標としたあの超大作について話してくれました! そう、『ジュラシック・パーク4(原題) / Jurassic Park IV』です!!

スピルバーグ監督自身は製作総指揮にまわり、最前線で指揮を執るのは今年で61歳になったベテラン監督ジョー・ジョンストンとのことです。ジョンストン監督は、スピルバーグ氏とはなが~い付き合いで、その昔、視覚効果のチーフとしてスピルバーグ監督の超ヒット作『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』でアカデミー賞を受賞し、2001年の『ジュラシック・パークIII』では監督として成功を収め、近年ではクラシック映画『狼男』のリメイクでベニチオ・デル・トロ主演映画『ウルフマン』、そして現在全米で大ヒット中の映画『キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー』の監督としてハリウッドにその名をとどろかせています。

脚本家には二転三転の末、映画『ザ・セル』や今年のアメコミ映画ヒット作品『マイティ・ソー』の脚本を手掛けたマーク・プロトセヴィッチが起用されたと発表され、現在、スピルバーグ、ジョンストン両氏と『ジュラシック・パーク4』の脚本を練り上げているところといわれています。スピルバーグがコミコンで語ったところによると、『ジュラシック・パーク4』の構想はかれこれ3年ほど前から温めており、ストーリーは『ロスト・ワールド / ジュラシック・パーク』につながる形で展開するとのこと。出演者は誰も確定してはいないものの、すでにウワサは駆け巡っており、筆頭を飾るのがキーラ・ナイトレイ、そしてドウェイン・ジョンソン、さらには第1作と第3作のキャストであるサム・ニールや第1作と第2作のジェフ・ゴールドブラムらの名前も挙げられています。

それにしても今は亡き原作者のマイケル・クライトンも続編がここまで続くとは思っていなかったのでは……!?

ハリウッド流懐石の味!? ミルトン原作『失楽園』映画化

ついにハリウッドはジョン・ミルトン原作の古典『失楽園』の映画化を決定しました。主人公となる堕天使ルシファーを演じるのは、なんと、映画『ハングオーバー!』シリーズでおなじみのブラッドリー・クーパー! 魅力的で誘惑がうまく、拒むのが非常に難しいといわれている悪魔(堕天使)ですから、超ハンサムなブラッドリーはルシファー役にうってつけかもしれません。肝心な監督は、映画『アイ,ロボット』や陰の名作『ダークシティ』などに見られるダークなファンタジーを持ち味としているアレックス・プロヤス監督が手掛けることになっています。

プロヤス監督の新作『パラダイス・ロスト(原題) / Paradise Lost』はCGのモーション・キャプチャー技術を多用し、特撮をふんだんに取り入れた作品になるといいます。特に天国でのルシファーと大天使マイケルとのバトルは目を見張るような映像になるとのこと。ミルトンの古典ファンにしてみれば、何やら聖地が侵されるような気分になるかもしれませんが、映画『ダークシティ』を観たことがある人なら、「プロヤス監督を信じてみよう!」という気になれると思います。ブラッドリーも『ハングオーバー!』シリーズで有名になる前は人気テレビドラマ「エイリアス」でジェニファー・ガーナーの同僚という大切な役どころを演じた演技派でもあります。映画オタクとしては、『パラダイス・ロスト(原題) / Paradise Lost』で彼が見せるであろうシリアスな演技にかける期待も大きいわけです。

ちなみに、この映画のウワサが立ち出した3年ほど前、ブラッドリーはルシファー役を狙って、プロヤス監督と直に会い、自分をPRすること5回。自宅のキッチンで自作自演したオーディション・テープまで監督に送って強力に自分を売り込んだのだとか。そのかいあって、見事に役をゲットしたブラッドリー、有名俳優も欲しい役のためにはここまで苦労するんですね。皆さんもネバーギブアップ!!

コミコン発の新作情報はまだまだ止めどなくあるのですが、今日はこの辺で。

まだまだ暑い日が続いていると思いますが、皆さんもお体に気を付けて夏バテなどしないようにしてくださいね。ではまた次回まで~!
(取材・文 神津明美 / Addie・Akemi・Tosto)

About Addie

高校留学以来ロサンゼルスに在住し、CMやハリウッド映画の製作助手を経て現在に至る。アカデミー賞のレポートや全米ボックスオフィス考など、Yahoo! Japan、シネマトゥデイなどの媒体で執筆中。全米映画協会(MPAA)公認のフォト・ジャーナリスト。
日本語ツイッター始めました!→@akemi_k_tosto

左肩の手術後、3週間目にして三角巾から解放されました。でも、今度はリハビリ……。頑張りまっせ~!!

ADVERTISEMENT
  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ツイート
  • シェア
ADVERTISEMENT

人気の記事

ADVERTISEMENT

話題の動画

ADVERTISEMENT

最新の映画短評

ADVERTISEMENT