ジブリ『君たちはどう生きるか』長編アニメ映画賞ノミネート！21年ぶり受賞なるか

　第96回アカデミー賞のノミネーションが23日に発表され、スタジオジブリの宮崎駿監督作『君たちはどう生きるか』が長編アニメ映画賞にノミネートされた。日本映画の同部門ノミネートは、細田守監督の『未来のミライ』以来5年ぶり。宮崎監督作としては『千と千尋の神隠し』『ハウルの動く城』『風立ちぬ』に続き4度目で、受賞となれば日本映画としても第75回の『千と千尋の神隠し』以来21年ぶり2度目の快挙となる。

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　『君たちはどう生きるか』は、宮崎監督が引退撤回後、『風立ちぬ』以来10年ぶりに発表した新作長編。これまでにニューヨーク映画批評家協会賞、ロサンゼルス映画批評家協会賞、ボストン映画批評家協会賞、ゴールデン・グローブ賞などのアニメーション部門を制してきた。そうした前哨戦の結果からアカデミー賞でも大本命の一本と目されており、下馬評通りのノミネートとなった。鈴木敏夫プロデューサーは「『千と千尋の神隠し』に引き続き2度目のオスカーがもらえたら、本当に嬉しいです。3月の発表を心待ちにします」とコメントしている。

　『君たちはどう生きるか』は、北米ボックスオフィスランキングで首位デビューを果たすと、公開4週目までトップ10圏内をキープ。北米興収は現在までに4,322万4,187ドル（約63億円）と、宮崎監督作最大のヒットを記録している。全世界興収は1億5,960万8,279ドル（約231億円）だ。（数字は Box Office Mojo 調べ、1ドル145円計算）

　第96回アカデミー賞授賞式は現地時間3月10日にロサンゼルスのドルビー・シアターで開催される。（編集部・市川遥）

第96回アカデミー賞長編アニメ映画賞ノミネート作5作は以下の通り。
『君たちはどう生きるか』
『スパイダーマン：アクロス・ザ・スパイダーバース』
『ニモーナ』
『マイ・エレメント』
『ロボット・ドリームズ』