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『ゴールデンカムイ』アシリパ役に山田杏奈を起用した理由

映画『ゴールデンカムイ』より山田杏奈演じるアシリパ(※リは小文字)
映画『ゴールデンカムイ』より山田杏奈演じるアシリパ(※リは小文字) - (C)野田サトル/集英社 (C)2024映画「ゴールデンカムイ」製作委員会

 野田サトルの累計発行部数2,700万部を突破する人気漫画を山崎賢人(※崎は「たつさき」)主演で実写化する『ゴールデンカムイ』(公開中)で主人公・杉元の相棒となるアイヌの少女・アシリパ(※リは小文字)を演じる山田杏奈。“変顔”の再現など俳優魂を感じさせる名演が話題だが、山田のキャスティングの理由について、プロデューサー陣がオフィシャル資料内で明かしている。

【画像】再現度凄っ!アシリパの勇姿

 明治末期の北海道を舞台に、“不死身の杉元”の異名をとる元陸軍兵・杉元とアイヌの少女・アシリパが、莫大なアイヌの埋蔵金を巡り軍人や脱獄囚らさまざまな思惑を持つ人々と争奪戦を繰り広げる本作。東宝が行った初日アンケートによると「非常に良かった」が61.6%、「良かった」が34.4%と鑑賞の満足度が高く、SNSでは、北海道ロケを行い原作に忠実に再現した世界観に加え、各キャストのなりきりぶりに関する感想で盛り上がっている。

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 山田演じるアシリパは、北の厳しい自然の中をサバイブする豊富な知恵と狩猟技術を備えた少女で、杉元は彼女を「アシリパさん」と呼び、師匠のようにリスペクトを込めて接している。利害が一致して共に旅を続けるなかで強固になっていく杉元との絆、彼とのオソマ(うんこ)にまつわるユーモアあふれる掛け合いも映画の魅力の一つだ。

 山田はオーディションで選出され、キャスティングの理由についてプロデューサーたちは「アシリパは杉元に並ぶ重要なキャラクター。原作では少女の姿ですし、明確には描かれていませんがおそらく年齢設定も幼い。いろいろな議論はありましたが、お芝居が確かなことと、山崎さん同様覚悟を持って臨んでくれる方というのが決め手でした」(大瀧亮P)、「山田さんとは以前別の作品でご一緒したのですが、現場での居方に感銘を受けました。すごく周りを見ていらっしゃるし、実際の年齢よりもはるかに大人。もちろんビジュアルがアシリパに似ていることも大きかったです」(植田春菜P)と語る。

 アシリパは凛々しいまなざしも特徴の一つで、里吉優也Pは「目の強さもまさにアシリパでしたね。山田さんはこれまで薄幸で影のある役が多かったのですが、笑うと屈託なくかわいらしい感じもあるので、そこもアシリパと重なりました」とも。

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 松橋真三Pは、山田の起用が『キングダム』(2019)当初の吉沢亮を想起させると言い、「第一弾公開当時は、吉沢さんは今ほどのスターではありませんでした。ですが今は彼を知らない人はいない。山田さんもこの作品でスター俳優になってくれるであろうと期待しています」と話す。

 山田は23歳の若さにして、『ミスミソウ』(2018)、『ジオラマボーイ・パノラマガール』(2020※鈴木仁とダブル主演)、『樹海村』(2021※山口まゆとダブル主演)、『ひらいて』(2021)など数々の映画で主演を務め、『山女』(2023)では第15回TAMA映画賞最優秀新進女優賞を受賞。『ゴールデンカムイ』では乗馬、弓、アクションなど幾多の課題に取り組み、撮影に臨んだ。(編集部・石井百合子)

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