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小栗旬「どうする家康」最終回で老け役「ほぼほぼ誰だかわからない感じ」 大河の橋渡し担う

最終回「神の君へ」より小栗旬演じる南光坊天海
最終回「神の君へ」より小栗旬演じる南光坊天海 - (C)NHK

 17日に放送された松本潤主演の大河ドラマ「どうする家康」最終話の第48回(夜8時~NHK総合ほか)で天台宗の高僧・南光坊天海役として出演した小栗旬。昨年主演を務めた「鎌倉殿の13人」以来1年ぶりに大河ドラマの撮影スタジオに入った心境や、最終回への出演を決めた理由、自身さえも「見た目、ほぼほぼ誰だかわからない感じだった」という老け役に臨んだ感想を語った。

【画像】老け役で激変!小栗旬の南光坊天海ビジュアル

 『コンフィデンスマンJP』シリーズなどの古沢良太が脚本を務め、三河の田舎大名からのちに江戸幕府を開き戦国乱世に終止符を打つ家康(松本潤)の生涯を追った本作。最終回「神の君へ」では、秀吉の側室・茶々(北川景子)、息子・秀頼(HiHi Jets作間龍斗)らを相手にした大坂の陣で家康が非情な決断を下し、その翌年、江戸が活気に満ちあふれる中、家康が突然の病に倒れるさまが描かれた。小栗演じる天海は、卓越した知識と教養を持ち、家康に取り立てられ暗躍、遺言を託された一人。家康の死後、「東照大権現」として神格化をはかり、久能山東照宮から日光東照宮に改葬したと言われる。

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 昨年の三谷幸喜作の「鎌倉殿の13人」では、源頼朝にすべてを学び武士の世を盤石にした二代執権・北条義時役で主演を務めた小栗。約1年ぶりの大河ドラマの撮影について「もちろん、スタジオは同じなので「懐かしいな」と感じましたけど、当然ながら中のセットの感じはずいぶん違うので、なんだか不思議な気持ちになりました」と語る。

 「どうする家康」初回放送の1月8日、静岡市で行われたイベントで松本が前日に小栗から「どんな感じ?」と“エール”の連絡があったことを明かしていたが、小栗はこれまでの放送を観た感想を「ドラマの前半は、自分がやってきた義時もそうだったように、いろんなことに翻弄されながら、それでも乱世を生き抜くところが描かれてきましたが、最近は年も重ねて、徳川家康として「修羅の道を行く」という話まで進んできたので、ここから先がさらに楽しみだなと思いながら見ていました。それにやっぱり1年以上やってきた中で、役に対する深みとか重みとか、経験してきた人にしか出せないお芝居が出てくるので、そこは一視聴者として楽しみに見たいなと」とコメント。なお、10月22日に放送された第44回では石田三成(中村七之助)と決裂した家康が家臣の本多忠勝(山田裕貴)に「やるからには後戻りはできん。あるいは、修羅の道をゆくことになろうぞ」と話すシーンがあったが、「鎌倉殿の13人」でも小栗演じる義時が同じ「修羅の道」という言葉を口にしていたことを指摘する声が相次ぎ、このワードがXのトレンド入りしていた。

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 「鎌倉殿の13人」の最終話・48回「報いの時」では、冒頭で「吾妻鏡」(鎌倉幕府による公式の歴史書)を読む松本演じる若かりし家康がサプライズで登場した。小栗の「どうする家康」最終回出演はその恩返しともいうべき恰好となったが、小栗はオファーを受けた理由について「僕が主演を務めた「鎌倉殿の13人」の最終回、松本潤くんに出てもらったので、以前から制作陣に、何かしらの形で出てくれたらうれしいとは言われていたんです。ですから、最後の最後でオファーをいただいて出演できるのはうれしいなと思ってお受けしました」と話す。

 小栗は「ただ実を言うと、天海がこの時代にはかなりの高齢だということを、僕がいまいちわかっていなくて。かつらやメークを合わせていくうちに「果たしてこれは、私であるべき役なんだろうか?」っていうクエスチョンが浮かんだまま、撮影当日にたどり着きました(笑)」と撮影に至るまでの経緯を語りつつ、ある役割を担ったことを吐露。「お気づきになった方もいらっしゃると思いますが、劇中で「源氏物語」と「吾妻鏡」を持たせていただけたので、大河と大河の橋渡しと言いますか、何かしらつなげる役割も果たせたのかなと思っています」と明かす。なお。来年1月7日にスタートする大河ドラマは平安時代の貴族社会を舞台に、「源氏物語」の作者である紫式部(吉高由里子)を主人公にしたストーリーとなる。

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 思わぬ老け役だったが、本人は「見た目、ほぼほぼ誰だかわからない感じだったので、その見た目を利用するというわけではないですけど、自由に楽しくお芝居させてもらいました。そのほうが面白くなるかなと。義時は役柄上、我慢の芝居のほうが多かったから、今回は当時できなかったほうの振り幅で演じさせていただきました。果たして、皆さんが思い描く南光坊天海だったかどうかはわからないんですが(笑)」と満喫した様子。

 そして、「脈々と受け継がれてきた時代の中で、鎌倉時代に生きる人間を演じた僕が、今度は戦国時代に、また全然違うキャラクターで出させてもらったことは、感慨深かったです。1シーンでどんなことができるかわかりませんでしたが、連綿と続いてきた時代や人のつながりを感じさせる役を演じて、いい経験をさせてもらいました。それに、最終回に向けて重い展開が続いてきた中で、ああいうシーンがあるのもよかったんじゃないかと思っていて。きっと、天海に対して深い思いを持つ視聴者の人たちもいらっしゃるとは思うのですが、それは一度忘れていただいて(笑)、今回、天海は箸休めとして出てきたんだなと思って楽しんでもらえていたらいいですね」と視聴者にメッセージを送った。(編集部・石井百合子)

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