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『夜きみ』JO1・白岩瑠姫演じる青磁がツナギを着ている理由は?酒井監督が選ぶベストシーンも!

ツナギスタイルの青磁(白岩瑠姫)と、茜(久間田琳加)
ツナギスタイルの青磁(白岩瑠姫)と、茜(久間田琳加) - (C)2023『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』製作委員会

 ドラマ「美しい彼」シリーズで萩原利久八木勇征FANTASTICS)をブレイクさせた酒井麻衣監督が、次作で組んだのはグローバルボーイズグループ・JO1白岩瑠姫汐見夏衛のシリーズ累計発行部数55万部を超えるベストセラー小説を、白岩と久間田琳加のダブル主演で映画化した『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』が公開中だ。本作で白岩が演じるのが、絵を描くことを愛するクラスの人気者の高校2年生・深川青磁。酒井監督が、青磁のキャラクターや白岩のベストシーンについて語った(※一部ネタバレあり)。

【画像】圧倒的な美!JO1・白岩瑠姫撮りおろし<9枚>

 「美しい彼」ではほぼ演技経験のなかった八木勇征が高校の美しき“キング”の清居奏役が当たり役となったように、本作でもまた酒井監督が俳優としてのキャリアは浅い白岩と真摯に向き合い、新たな表情を引き出している。酒井監督にとって白岩と初タッグとなり「JO1の白岩さんというよりかは、個人としての白岩さんから知った感じです」と話す。初めは「人見知り」の印象だったのが、「実はすごくおしゃべりな方」とその変化を振り返る。

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 「“グループ活動とは違う場でしっかりやらなきゃ”っていう意思は感じられたのですが、初めは遠慮している感があって。なので、“しっかりする”というのは正しいんだけど、そのやり方よりも座長として青磁をやるにあたって、共演の久間田さんやスタッフさんともう少しコミュニケーションを取っていきましょうとお話をしたら、そこからほどけていって。ずっとしゃべっていて、杞憂に終わりました(笑)」

~以下、映画の詳細に触れています~

(C)2023『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』製作委員会

 原作では青磁が「銀髪」の設定で、そのビジュアルは白岩にもばっちりハマっているが、常に“ツナギ”スタイルであるのは酒井監督のアイデアだ。

 「銀髪に関しては維持が難しいので、撮影中はカラーバターなどを使用していました。服装については、学校の設定自体を多様性のある校風にしたかったので、決まりごととしてはグレーのワイシャツ、黒いネクタイもしくはリボン。あとはパーカーだろうががベストだろうが自由。女の子もスラックスを履いていたり。青磁に関しては制服のズボンの上からツナギを着ています。放課後、屋上で絵を描く時はツナギスタイルになるので、面倒くさくなってずっとそういうスタイルでいるというような設定にしています。あとは、銀髪となじみがいいように、衣裳部の小泉(美智子)さんとも相談しワイシャツやつなぎもグレーにしました」

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 映画の重要な場所となるのが、青磁が屋上につくりあげた“アトリエ”。青磁がここに招くのは茜だけで、茜もまた青磁に対して本音を出せるようになっていく。青磁のキャンバスや絵道具、私物が積まれた秘密基地のようなアトリエだが、酒井監督は意図をこう語る。

 「青磁は一匹狼なので、自分の居場所は勝手に作るだろうなと思って。屋上に自分のものを置いて秘密基地、アトリエにしているっていう設定にしています。結構雑多に好きなものが並んでいたりとか、筆を洗うのも普通バケツとか水入れなんですけど、瓶にしてちょっときらめかせたりしています」

(C)2023『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』製作委員会

 白岩のベストシーンについて尋ねると、この屋上でのワンシーンを挙げる酒井監督。「さりげないシーンではあるのですが、屋上で一人でキャンバスを張っている姿。白岩さんご自身が道具を一式持ち帰って練習されたので、その場でのお芝居というより、練習の成果が結実して、青磁として息を吸うごとくキャンバスを作るという感じが良かったですね」。なお、原作にはないこのシーンを入れたのは、酒井監督がかつて画家を目指していたからだと言い、「絵ができるまでの工程をしっかりロマンとして描きたかった。なのでキャンバス作りから完成までの工程をいろいろなシーンに分けて表現しています」と打ち明けた。

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 そして、パフォーマーとしての白岩の才能を生かしたシーンでもあるのが、文化祭での出し物。原作の設定では王子様とお姫様が登場する劇だったが、映画ではダンスシーンに変更されている。

 「ここで重要なのは、出し物の中身ではなく、クラスをまとめようとする茜と、周囲の隔たりだと思うんですよね。なおかつ劇中劇にしてしまうと、その劇にも意味を持たせたくなる。原作だと青磁が王子役を勧められるんだけど嫌がって、他の人が王子様をやることになって二人とも壇上に上がらず裏方になるんですが、映像にするときには青磁を出した方がいいんじゃないかと。なおかつ白岩さんのパフォーマンスが生かせるもの、と考えてクラス対抗パフォーマンス大会になりました。そうすることで、茜ちゃんが裏方であんなに頑張っているのに周囲にそれが伝わらない悔しさ、寂しさという原作の仕掛けも表現できるかなと」

 ダンスはダンサー、振付家の大和 YAMATOによるオリジナルで、曲も酒井監督の「1980年代ぐらいのビートボックスみたいなイメージで作ってほしい」との依頼を受け、音楽の横山克が制作したという。

 白岩自身、青磁役に「青磁は現実的な考え方をする人で、『始まったら終わりがある』とか『時間は永遠ではない』とか、共感する部分がたくさんあった」とシンパシーを寄せていたが、酒井監督、共演の久間田とセッションを重ね、映画初主演作にふさわしい魅惑のキャラクターに仕上がった。(編集部・石井百合子)

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