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『キングダム』蒙毅役に萩原利久をキャスティングした理由

萩原利久演じる蒙毅
萩原利久演じる蒙毅 - (C) 原泰久/集英社 (C) 2023映画「キングダム」製作委員会

 原泰久の漫画を山崎賢人主演で実写映画化するシリーズの第3弾『キングダム 運命の炎』(公開中)で新キャラクターの蒙毅(もうき)を演じる萩原利久(※山崎賢人の「崎」は「たつさき」が正式表記)。橋本環奈演じる河了貂と共に軍師を目指す青年で、重要な役割を担うキャラクターでもあるが、萩原を起用した理由をプロデューサーの松橋真三が語った。

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 2022年公開の『キングダム2 遥かなる大地へ』に続く3作では大将軍・王騎(大沢たかお)からある重要な役目を任され、100人の兵を束ねる「百人将」となった信(山崎)が「馬陽(ばよう)の戦い」で大国・趙の趙荘(ちょうそう/山本耕史)、馮忌(ふうき/片岡愛之助)、万極(まんごく/山田裕貴)ら将軍たちと対峙する。蒙毅は、軍師を志す河了貂と共に、秦国の軍総司令・昌平君(玉木宏)の軍師学校で学ぶ青年。猛将・蒙武(平山祐介)の息子でもある。

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 萩原と言えばドラマ「美しい彼」でブレイクし、今年4月期の主演ドラマ「月読くんの禁断お夜食」、現在放送中の月9ドラマ「真夏のシンデレラ」などで話題沸騰。9月には、同じ事務所の先輩・菅田将暉と共演する映画『ミステリと言う勿れ』が公開される。松橋Pいわく、『キングダム 運命の炎』の新キャラクターのキャスティングが始動したのは、2019年だったという。

 「キャスティングが動き出したのは2019年に、第1作が終わって続編の準備をしていた頃です。『キングダム』では今後活躍する若手も起用していきたいと思っていた中で、萩原さんは蒙毅という今後活躍していく軍師の見習い役としてぴったりかと思い、キャスティングさせていただきました。最終的に着地したのは2020年ぐらいだったと思います」

 スクリーンならではの迫力の合戦シーンもさることながら、シリーズの持ち味でもある頭脳戦も目を引く本作。巧みな軍略と優れた知略から中華全土で「頭脳の馮忌」の異名をとる馮忌と、いよいよ戦場に乗り出してきた王騎が目に見えない“駆け引き”を繰り広げるが、その解説を担うのが蒙毅だ。松橋Pは、あらためて本作における蒙毅の役割と、萩原の撮影中の様子をこう語る。

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 「『キングダム』は、人間同士のアツいドラマはもちろん、国と国がぶつかり合う戦いで繰り広げられる戦術が肝になります。原作でも物語の中で戦場が今どういう状況で、有利なのか不利なのかを丁寧に説明しています。第1作では信とエイ政(吉沢亮)が出会って共に玉座を奪還し、2では信の初陣として隣国・魏との「蛇甘(だかん)平原の戦い」が描かれましたが、まだ戦術を駆使した戦いには至らなかったんです(※エイ政のエイは、上に亡、中に口、下左から月、女、迅のつくりが正式表記)。ですが『運命の炎』では、『キングダム』のファンが求めている真骨頂とも言うべき局面になっています。蒙毅はその説明を短時間で、わかりやすく伝えなければならないので、萩原さんはすごく重要な役どころです。撮影ではとても緊張されていましたが、それでも頑張って演じ切っていらっしゃいました」

 本作には新キャラクターとして、趙の3将軍・趙荘・馮忌・万極に加え、かつてエイ政を救った恩人である紫夏()らが登場。萩原が演じた蒙毅は出演シーンは長くないものの、知的で落ち着いた役柄がはまり役となり、鮮烈な印象を残すことだろう。(編集部・石井百合子)

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