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『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』あのキャラが再登場となったワケ!

本作ではインディ・ジョーンズと彼の名付け子(フィービー・ウォーラー=ブリッジ)の関係性も肝
本作ではインディ・ジョーンズと彼の名付け子(フィービー・ウォーラー=ブリッジ)の関係性も肝 - (C) 2023 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved.

 映画『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』のハリソン・フォードジェームズ・マンゴールド監督がインタビューに応じ、あのキャラクターが再登場を果たすことになった理由を語った。(以下『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』のネタバレを含みます。鑑賞後にお読みください)

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 シリーズ開始から42年、現在80歳のハリソンはインディを演じるのはこれが最後だと公言しており、本作はシリーズの総決算といえる内容になっている。第76回カンヌ国際映画祭の会見でハリソンは「この物語をきちんと締めくくりたかった。若さに頼り切っていたこの男が、人生の重みを背負っているのを見たかった。新たな存在となることを求められるのを見たかった。軽薄な映画的な関係ではなく、ちゃんとした人間関係を築いているのを見たかった」と本作に求めたものを明かしていた。

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 そこで『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』にカメオ出演することになったのが、初代ヒロイン・マリオンを演じたカレン・アレンだ。ハリソンが「マリオンは極めて重要な存在だ。第1弾『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』でわたしたちはマリオンを紹介したわけだが、インディとマリオンの間にはたくさんの摩擦があった」と切り出すと、マンゴールド監督は「いい摩擦だよね。“熱”みたいに」と応じる。

 ハリソンは「そう。彼らの関係は興味深く、“激しやすく変わりやすい”と言った方がいいかな。でも結局、彼は第4弾『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』で彼女と結婚した」と笑う。「マリオンは他のメインとなった女性キャラクターたちとは好対照で、一番初めに確立したキャラクターでもあるから、わたしたちは二人が幸せを見つけてくれることを強く望んでいた。この映画では時間の経過が二人の関係に影響を及ぼし、仲を引き裂くようなことが起こっている。だからこそ、彼女が映画の最後で戻って来るシーンは、とても感動的で心温まるものになっていると思うんだ。彼女はインディ・ジョーンズの人生において、そしてこの『インディ・ジョーンズ』シリーズにおいてとても重要な部分を担っているから」

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 二人に一緒になってほしかったのは、マンゴールド監督も同じだ。「だって彼らは本当にお似合いだからね。ハリソンがローレンス・カスダンや他の脚本家たち、そしてスティーヴン(・スピルバーグ)とジョージ(・ルーカス)と作り上げたのは、完全無欠のキャラクターじゃない。一人じゃダメで、気難しいキャラクターだ。彼には、彼がバカなことをした時にたしなめてくれる人が必要なんだ」

 「マリオンは第1弾で紹介されたその瞬間から、彼をぶん殴り、同作が始まる前に彼が彼女にした仕打ちを罵った。彼女はインディと同等で、彼と同様に冷静で自信があって自分の目的のために取り組む人物なんだ。僕はそのことが彼らを互いにかけがえのない存在にしていると思う。ハリソンはそれを永遠に“激しやすく変わりやすい”関係と言うわけだけどね(笑)」(マンゴールド監督)

 本作ではマリオンが登場しないシーンでも、彼女の存在を強く感じさせる。マンゴールド監督は「本作で僕たちは、“その不在”を示すことで“深い人間関係”を描いている。彼女が傍におらず、彼女の導きと愛がないことで、インディは錨を失った船のような、ちょっと迷子のような状態になってしまっている。僕たちは“描きたいもの”をそのまま見せることもできるだろうし、“それがないことでの影響”を見せることでそれを伝えることもできると思うんだ」と狙いを語る。

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 「1969年のインディの人生からは、これまでの映画で紹介されてきた彼の“家族”が消えてしまっている。彼はある意味この世界に一人きりで、そんななかで自分の道を見つけようとしているんだ。だから本作の物語は、新たなアドベンチャーであるのと同時に、彼の“家族”を絆の糸を引っ張ってまとめていくものにもなっている。その糸はジョン・リス=デイヴィス(発掘屋サラー役)、カレン・アレン(マリオン役)、そして彼が18年間会うことがなかった名付け子(フィービー・ウォーラー=ブリッジ)につながっているんだ」と明かしていた。(編集部・市川遥)

映画『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』は公開中

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