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「仮面ライダーリバイス」小松準弥、“全身全霊”で駆け抜けた1年半 門田ヒロミは「これからも生き続ける」

「リバイス」小松準弥、ヒロミさん退場期間中の心境告白『リバイスForward 仮面ライダーライブ&エビル&デモンズ』インタビュー » 動画の詳細

 特撮ドラマ「仮面ライダーリバイス」(2021~2022)で門田ヒロミ/仮面ライダーデモンズを演じた俳優の小松準弥。テレビシリーズの最終回後を描くVシネクスト『リバイスForward 仮面ライダーライブ&エビル&デモンズ』で日向亘(五十嵐大二/仮面ライダーライブ役)とダブル主演を務めた小松が、ヒロミとして駆け抜けた約1年半を振り返りながら、作品に対する思いを語った。

【動画】「リバイス」小松準弥、ヒロミさん退場期間中の心境告白

ヒロミの人生を命がけで生きた

仮面ライダーデモンズが強化!- (C) 2023 石森プロ・ADK EM・バンダイ・東映ビデオ・東映 (C) 2021 石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映

 門田ヒロミは、悪魔崇拝組織「デッドマンズ」に立ち向かう特務機関「フェニックス」の司令官。自らの命を縮めながらも、仮面ライダーとして戦いに身を投じた。テレビシリーズの中盤で一時退場するも、終盤で奇跡の復帰を果たし、多くのファンから愛されるキャラクターとなった。

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 「リバイス」のラストを飾るVシネクストで主演を任された小松。門田ヒロミの集大成としても、主役というポジションは「すごく嬉しかったです」と心境を明かす。「波乱万丈な人生を送る門田ヒロミが、どんどん愛されたらいいなと、役をいただいた時から思っていました。最終的には『門田ヒロミが好きだな』『仮面ライダーが好きだな』と作品の輪が広がってほしいという願いがあったので、その思いでヒロミという人間を思い切り愛して、彼の人生を命がけで生きました」

 主役へのプレッシャーも感じていた小松は、「強い覚悟を持たなきゃいけない」と並々ならぬ思いで本作に挑んだ。「僕たちは、主演として1年間走ってきた前田拳太郎(五十嵐一輝/仮面ライダーリバイ役)の背中を見てきたので、彼の意思を継いで、今度は僕たちが最後の作品を引っ張っていくぞという気持ちもありました。最終的には、僕たちがこの1年間で作ったみんなとの思い出だったり、戦いの歴史を思い切りぶつけることが大事ではという結論に落ち着いたので、とにかく気負わず、みんなを信じて楽しく撮影に臨みました」

ヒロミとムラマサは根本的に違う

ヒロミと同じ顔のムラマサ -(C) 2023 石森プロ・ADK EM・バンダイ・東映ビデオ・東映 (C) 2021 石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映

 悪魔ギフとの戦いを終え、フェニックスの後継組織「ブルーバード」の隊長に就任したヒロミ。Vシネクストでは、そんな彼の前に自分と同じ顔の男・ムラマサが現れる。本作で一人二役に挑戦した小松は「台本を読んだ時に、ヒロミとムラマサは根本的に違うと感じました」と振り返る。

 「ムラマサを演じる際には、『ヒロミとここは変えよう』という考え方はしませんでした。ムラマサは一人称が“僕”と少し可愛らしいので、子供っぽさがあるのか、刀を使うので武士のような力強い要素を入れるのもいいのか、無機質な方向で演じてもいいのかなどを考えつつ、坂本(浩一)監督や望月(卓)プロデューサーと相談させていただきながら、役と向き合って方向性を決めていきました」

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 ムラマサの見せ場の一つとなるのが、刀を使った素早いアクションだ。もともと殺陣が大好きだという小松は、坂本監督と共に振り付けを固めていった。「ムラマサが刀をどのように使うのかは、特に意識しました。刀を使い慣れているから、流れるように刀をふるう。ヒロミがその刀を手にしたとしたら、ムラマサとは別のベクトルになると思うので、そういったイメージを持って監督と相談しながら演じていました」

“おじさん”呼びに安心感

我が命を懸けて……世界を守る!!

 2021年9月からスタートしたテレビシリーズから、Vシネクストまでの約1年半ヒロミと向き合ってきた小松。役に別れを告げる撮影最終日は、寂しさより安心感が優ったという。「最後のシーンを終えても、ヒロミはずっと僕の中で一緒に生き続けると思えたんです。ヒロミとは一緒に歩んできた感覚があるので、『リバイス』が終わっても共に進んでいくと思いますし、『これからも頑張ろうな』と前向きな気持ちが強かったです」

 第1話でヒロミが変身に失敗したことで、ファンから“変身失敗おじさん”と呼ばれたこともあった。「おじさん呼びに慣れすぎてしまって、『おじさん=ヒロミ=小松準弥』というテンプレートができたような感覚です。愛のあるいじりをしていただいたことが、今に繋がったので、無駄なものは一つもないなとポジティブに捉えています。今は、お兄さんよりおじさん呼びの方がしっくりくるんですよね(笑)。最初の頃は、おじさんと呼ばれると『まだまだいけるのに!』という気持ちがあったのですが、今はおじさんに安心感を覚えています」

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 「我が命を懸けて……世界を守る!!」「我が全身全霊をかけて……お前を変える」と自らの命を顧みずに戦うヒロミの姿から、多くのことを学んだ小松。自身の財産となったキャラクターに出会えた「リバイス」は、役者人生において「一つの核」となった。「仮面ライダーは、僕が芸能活動を始める最初の大きなきっかけです。作品を通して出会えた仲間やスタッフさん、作品での経験と共に、今後の役者人生を歩んで行きたい。今後、いろいろな役に挑戦していく中で悩んだ時、最初に思い出すのは『仮面ライダーリバイス』だと思います。それくらい大事な作品です」(取材・文:編集部・倉本拓弥)

Vシネクスト『リバイスForward 仮面ライダーライブ&エビル&デモンズ』は2月10日より期間限定上映、Blu-ray&DVDは5月10日発売

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