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寺島しのぶが劇中で剃髪『あちらにいる鬼』予告編公開

ポスタービジュアル
ポスタービジュアル - (C)2022「あちらにいる鬼」製作委員会

 直木賞作家・井上荒野の小説を寺島しのぶ豊川悦司のダブル主演で映画化する『あちらにいる鬼』の公開日が11月11日に決定し、作家・僧侶の瀬戸内寂聴さんをモデルにした人物を演じる寺島が劇中で実際に剃髪するシーンを収めた予告編のほか、ポスタービジュアル、場面写真が公開された。併せて新キャストとして、高良健吾村上淳蓮佛美沙子佐野岳宇野祥平丘みつ子の出演も発表された。

寺島しのぶが剃髪『あちらにいる鬼』予告編

 本作は、井上荒野が父である作家・井上光晴と母、そして昨年11月、99歳で波乱の人生を全うした瀬戸内寂聴さんをモデルに、男女3人の特別な関係を描いた同名小説を映画化。主人公・長内みはる(のちの寂光)に寺島しのぶ、井上光晴をモデルとした白木篤郎に豊川悦司、白木の妻・笙子を広末涼子が演じる。寺島と豊川が共演した『やわらかい生活』の廣木隆一監督と、脚本・荒井晴彦が再び組んだ。

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寺島しのぶが剃髪する得度式のシーン

 予告編は、寂光役の寺島しのぶが実際に剃髪する姿を収めた厳かな得度式(出家する時に執り行われる儀式)のシーンに始まり、みはると白木が女と男でいられる最後の夜が収められている。髪を落とした寂光は、互いにパートナーがありながら道ならぬ恋をしてきた白木に「彼女は知ってるんでしょう?」と問う。一方、白木の妻・笙子は「俺はあんたが一番大事なんだから」とささやく夫に「どうして、ああ嘘ばかりつくんでしょうね」と吐露。笙子は「同志みたいなものかな」と嫉妬心を超越した感情を抱き、やがて一人の男を分かち合う二人の連帯にも似た奇妙な関係が浮かび上がっていく。

 寺島は、演じた寂光(みはる)について「“すごく生きてる”っていう人ですよね。やりたいことは全てやるし、突き進むし、我慢しない。それが生きていくってことなのよって、どの場面においてもブレがない。今日はちょっと元気が無いなと思いつつ現場に行っても、みはるになると、逆に元気になっちゃう。もちろん映画は原作と違うし、ましてやモデルとなった方たちとは距離がありますが、撮影中は寂聴さんが背中にぴたってくっついて、ずっとパワーをくれていたような気がします」と語っている。(編集部・石井百合子)

寺島しのぶの剃髪シーンも!井上荒野の問題作を映画化『あちらにいる鬼』予告編 » 動画の詳細
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