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鬼才ジョーダン・ピール監督、エヴァンゲリオンが大好き!最新作『NOPE/ノープ』に使徒の影響

「エヴァ」愛を語ったジョーダン・ピール監督(右)
「エヴァ」愛を語ったジョーダン・ピール監督(右) - (c)2021 UNIVERSAL STUDIOS

 映画『ゲット・アウト』『アス』で知られる鬼才ジョーダン・ピール監督がリモートインタビューに応じ、最新作『NOPE/ノープ』(公開中)に自身が大好きなアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の影響があることを明かした。

【動画】特別映像にも収録されている『AKIRA』オマージュのバイクシーン

 『NOPE/ノープ』は、とある田舎町を舞台に、突如飛来した飛行物体らしき“何か”が巻き起こす最悪の奇跡を描くサスペンス・スリラー。飛行物体を目撃した牧場主のOJ(ダニエル・カルーヤ)と妹エメラルド(キキ・パーマー)は、“何か”の物的証拠を収めるべく、バズり動画の撮影に奔走する。

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 予告編にも登場するエメラルドのバイクシーンは、大友克洋監督の人気作品『AKIRA』(1988)をオマージュしたものだと認めたピール監督。それだけではなく、庵野秀明監督の代表作「新世紀エヴァンゲリオン」からも刺激を受けたそうで、「『エヴァンゲリオン』は私が選ぶオールタイム・ベスト作品の1本。使徒に見られるハイパー・ミニマリズムは、本作に登場する飛行物体に大きな影響を与えました。ファンとして『NOPE/ノープ』と『エヴァンゲリオン』を結びつけることができて、とても嬉しいです」と説明する。

 ピール監督が初めて「エヴァンゲリオン」を観たのは2003年とのこと。「友人である(コメディアンの)ヘザー・アン・キャンベルに勧められたのがキッカケです。作品のあらすじを聞いただけで興味がわいて、夢中になって観ていました。それから何度も観返したりもしていますよ。非常に革新的な作品で、得体の知れない世界観からは、感情を揺さぶる狂気のようなものを感じました」

 お気に入りのキャラクターは、惣流・アスカ・ラングレーだと明かしたピール監督。「性格描写などが非常に興味深い。考察しがいのあるキャラクターで、彼女の人間味ある表現が大好きです」と彼女の魅力を語る。

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 映画製作の過程でさまざまな作品からヒントを得ているピール監督は、アニメから「型にはまらないストーリーテリング」を学んだという。「観客に訴えたいメッセージを、予期せぬ冒険を通じて伝えていくこと。多くのアニメ作品を観て気づいたのは、一度そういったものに触れると、ある程度予測できる作品には戻れなくなってしまうんです。常にその先を行かなければならないし、リスクを背負うことが必要になる。それこそ、私が映画を作る上で好きなこと。大きなリスクを背負い、何かを達成することです」と熱心に語っていた。(取材・文:編集部・倉本拓弥)

謎の“飛行物体”が襲来、試される兄妹の絆…映画『NOPE/ノープ』特別映像 » 動画の詳細
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