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『ドライブ・マイ・カー』濱口竜介が監督賞ノミネート!日本人では黒澤明以来36年ぶりの快挙

第94回アカデミー賞

日本人36年ぶりのオスカー監督賞ノミネートを果たした濱口竜介監督
日本人36年ぶりのオスカー監督賞ノミネートを果たした濱口竜介監督 - Dimitrios Kambouris / Getty Images for The Gotham Film & Media Institute

 第94回アカデミー賞のノミネーションが8日に発表され、映画『ドライブ・マイ・カー』の濱口竜介監督が監督賞にノミネートされた。日本人のオスカー監督賞ノミネートは、『』(1985)の黒澤明監督以来36年ぶりの快挙だ。

【画像】カンヌのトロフィーをしげしげと眺める西島秀俊

 濱口監督は、1978年12月16日神奈川県生まれ。商業映画デビュー作『寝ても覚めても』(2018)でカンヌ映画祭コンペティション部門初選出を果たし、2度目のカンヌコンペ選出となった『ドライブ・マイ・カー』で日本人初の脚本賞を受賞。短編集『偶然と想像』(2021)ではベルリン国際映画祭銀熊賞(審査員グランプリ)を受賞して今年の審査員にも決定、ベネチア国際映画祭銀獅子賞(監督賞)に輝いた黒沢清監督の『スパイの妻<劇場版>』(2020)には脚本家として参加するなど、世界でその名をとどろかせてきた。

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 アカデミー賞監督賞にノミネートされた日本人は、『砂の女』(1964)の勅使河原宏、『乱』(1985)の黒澤明に続き史上3人目となる。待望の初受賞となるのか期待がかかる。

 『ドライブ・マイ・カー』は村上春樹の短編小説を基に、妻を失った主人公(西島秀俊)が目を背けてきた妻との関係に向き合い、再生へと向かう姿を描いた作品。アカデミー賞の前哨戦とされるアメリカの映画賞レースを席巻しており、ニューヨーク映画批評家協会賞では作品賞を受賞、ボストン映画批評家協会賞では作品賞、主演男優賞、監督賞、脚本賞の4冠、ロサンゼルス映画批評家協会賞では作品賞と脚本賞の2冠、全米映画批評家協会賞では作品賞、監督賞、主演男優賞、脚本賞の4冠に輝いた。第79回ゴールデン・グローブ賞でも作品賞-非英語作品(旧・外国語映画賞)を受賞している。(編集部・市川遥)

第94回アカデミー賞監督賞候補は以下の通り
ケネス・ブラナー 『ベルファスト
ジェーン・カンピオン 『パワー・オブ・ザ・ドッグ
スティーヴン・スピルバーグ 『ウエスト・サイド・ストーリー
濱口竜介 『ドライブ・マイ・カー』
ポール・トーマス・アンダーソン 『リコリス・ピザ

第94回アカデミー賞授賞式は、3月28日(月)午前7時30分よりWOWOWプライム、WOWOWオンデマンドにて生中継

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