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山本直樹「ビリーバーズ」が実写映画化!監督・脚本に城定秀夫

3人を演じるキャスト陣は? 『ビリーバーズ』ティーザービジュアル
3人を演じるキャスト陣は? 『ビリーバーズ』ティーザービジュアル - (C)山本直樹・小学館/「ビリーバーズ」製作委員会

 「BLUE」「フラグメンツ」「レッド」など、大胆な性描写と独特の演出で高い評価を得る漫画家・山本直樹が、カルトの世界に切り込んだ問題作「ビリーバーズ」が実写映画化され、今年の夏に劇場公開されることが決定した。『アルプススタンドのはしの方』『性の劇薬』などの城定秀夫が監督・脚本を務める。

 ある無人島で暮らす2人の男と1人の女。「ニコニコ人生センター」という宗教的な団体に所属する彼らは、「孤島のプログラム」と呼ばれる共同生活を通して「安住の地」へと旅立つ日に思いをはせている。朝の瞑想、昨晩見た夢の報告、テレパシーの実験など、メールで送られてくる指令を実行し、時折届けられるわずかな食料でギリギリの生活を送る日々。それら全てが、俗世の汚れを浄化するための修行と信じる彼らだが、飢えとの戦いや外界からの侵入者など、ほんのわずかなほころびによって、徐々に互いの本能と欲望を暴き出してゆく。

 小さなきっかけで内部崩壊を起こす閉鎖的な空間を、山本ならではの醒めた視線でユーモラスに描く本作。職人監督として、これまでに100本以上の映像作品を手掛けてきた城定監督が、自ら映画化を熱望し、最大限のリスペクトを込めて映像化に挑んだ。公開されたティーザービジュアルは、3人の男女が着ているニコニコTシャツをメインに据えたもので、顔が隠されたキャスト陣は、後日発表される。

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「ビリーバーズ」原作書影

 映画化にあたり、原作者の山本は「僕の原作を城定監督がどう料理してくださったのか、楽しみです。20年以上前に描いたマンガですが、カルトの問題も21世紀にはネット上の陰謀論などに形を変えて、今も古びてない話だと思います。早く観たいです」とコメント。

 その期待を背負う城定監督は「山本直樹漫画は自分のエロス表現の根源であり、『ビリーバーズ』の映画化は長年の夢でありました。普段は受け仕事一辺倒の自分が自ら企画を提案し、一気に脚本を書きあげたのが四年前。あらゆる艱難(かんなん)辛苦を乗り越え、奇跡的なキャストを得て、この度ようやく実現させることができました。渾身の一作です!」と語っている。(編集部・入倉功一)

映画『ビリーバーズ』は2022年夏テアトル新宿ほか全国公開

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