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「青天を衝け」橋本愛、少女漫画のような胸キュン描写に赤面 「泡を吹いて倒れるのでは」

「青天を衝け」より橋本愛演じる尾高千代
「青天を衝け」より橋本愛演じる尾高千代 - (C)NHK

 現在放送中の大河ドラマ「青天を衝け」(NHK総合ほかにて放送)で、吉沢亮ふんする主人公・渋沢栄一の従妹であり、のちの栄一の妻となる尾高千代を演じる橋本愛。大河ドラマは「西郷どん」「いだてん ~東京オリムピック噺(ばなし)~」に次いで3度目の出演となるが、本作では栄一と共に長期間並走する役。「心構えが必要」と強い思いで臨んでいる二人のシーンでは、橋本の想像以上に「胸キュン」描写が多かったという。

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橋本演じる千代の魅力

 橋本演じる千代は、栄一と、栄一の従兄である喜作(高良健吾)と共に、生まれ故郷である血洗島(埼玉県深谷市)で青春時代を過ごす幼なじみ。まだ何者でもない栄一たちと来るべき未来に思いを馳せながらも懸命に生きる姿が描かれている。そんななか、千代と栄一は互いに心を通わせていく。

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 橋本は千代について「とても可愛くて柔らかい。大好きです」と破顔すると「栄一さんもそうなのですが、千代も周囲の人が喜ぶことが自分の喜びだと感じている人。だから千代は栄一さんと共鳴したんだと思います」と本質に迫る。

 さらに橋本は「とても頭の良い子で、人徳もある。自分の言動で未来がどう変わるかわかっている子なんです」と千代の核となっている部分に触れると「こうした周囲への愛情が千代さんの強さに繋がっているんだと思います」と続ける。

吉沢と同じ匂いを感じる

栄一と千代

 栄一を演じる吉沢とは本作が初共演。二人の共通の知人である杉咲花から吉沢について「人見知りなところがある」とリサーチしていたという橋本。杉咲の言葉を聞いて「わたしも人見知りなので、少しホッとしました」と笑顔をみせる。

 実際に会うと、吉沢の温度感が自分と似ていると感じたという。「わたしは現場で無駄な力を抜くことを心掛けているのですが、吉沢さんも無理なく現場に佇んでいる。同じ匂いを感じました」と印象を述べる。

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 そんな吉沢が演じる栄一の魅力について橋本は、ビジネスと人徳のバランスの良さを挙げる。「栄一さんはビジネスの才覚がずば抜けている。そういう人って、普通はそっちに突き抜けていくと思うのですが、栄一さんは人の心や道徳を第一に考える。普通はなかなか両立できないと思うのですが、栄一さんはそこに人生をかけたところがすごい。本当に尊敬できる人物だと思います」

少女漫画のようなシチュエーションが満載!?

 互いに思い合う二人が、夫婦になるまでの道筋が序盤の大きな見せ場でもある。橋本は台本を読んで「これは少女漫画なのか……? と思うぐらい、女の子がキュンキュンするシーンがたくさんあります」と苦笑い。こうしたシーンは橋本にとって、かなり難易度が高いようで「とにかく恥ずかしさを拭うのに一所懸命です。特に千代ちゃんは栄一さんのことが大好きなのですが、思いを女性から伝えるのは、はしたないと思っているので、愛情がにじみ出るように表現できればと頑張っています」と自分なりのアプローチを語っていた。

 大河ドラマで少女漫画チック……というのは、なかなか想像しづらいが、橋本は「例えば栄一が後ろから千代を抱きしめる、いわゆる『バックハグ』のようなシーンもあってテレビの前のおなごが目にしたら、泡を吹いて倒れてしまうんじゃないかって(笑)」と照れくさそうに話す。橋本は「キュンキュン度がとても高いんじゃないでしょうか」と期待を煽っていた。

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コロナ禍の撮影だからこその気づき

 コロナ禍の撮影のため、マスクを着けてリハーサルを行うことが通常になっているという。千代が栄一から愛の告白をされるシーンでは、リハーサル時の吉沢の芝居を「目しか見えないときは、精悍さと男気が相まって、すごく素敵だなと思ったんです」と振り返る。

 しかし本番になり、マスクを外して同じシーンの撮影が行われたとき、いい意味で栄一の不器用な懸命さが伝わってきたという橋本。「すごく人間味を感じ、千代ちゃんは栄一さんのカッコいいところと同じように、カッコ悪いところに愛おしさを感じるんだなと思いました」

 美しい吉沢がみせる「カッコ悪い姿」。橋本は「顔が全部見えることで心情が100パーセント表現されるんだなというのは、新たな気づきでした。顔の上下で表現するものが違うんですよね。顔の下半身、重要です」とコロナ禍だからこその発見があったという。

 一年間を通して主人公と時を共にする千代、という大役を担う橋本は、「しっかり寄り添っていきたいと思います」と役を全うすることを誓っていた。(取材・文:磯部正和)

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