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入江泰浩監督のSFアニメ「エデン」の授業に多くの学生が参加

Netflixオリジナルアニメシリーズ「エデン」
Netflixオリジナルアニメシリーズ「エデン」

 テレビアニメ「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」の入江泰浩監督が手がけるNetflixオリジナルアニメシリーズ「エデン」の場面写真が初公開された。フランスで開催された第43回アヌシー国際アニメーション映画祭の「エデン」の、制作途中の大作をプレゼンテーションする「ワーク・イン・プログレス」で明かされたもので、会場では入江監督やコンセプトデザインを担当したクリストフ・フェレラらによる解説もあり、多くの学生たちが詰め掛けた。

 同作は、何千年も先の未来にある「エデン3」という街を舞台にしたSFファンタジー。そこは人間が手放したロボットたちだけが住んでおり、ロボットたちは「人間は禁じられた古代神話以上の何者でもない」と教えられてきた。しかし2体の農業用ロボットは偶然、女の子の赤ちゃんを起こしてしまい、次第にその教えに疑問を抱きはじめ、密かに街の外で女の子を育てていくというストーリーだ。

エデン
Netflixオリジナルアニメシリーズ「エデン」

 入江監督にとっては初めて手がける3DCGアニメで、「3DCGは枚数の制限がないので、細かい表情、細かい芝居という手描きの時に諦めていた部分を実現出来ているなと感じながら作ってました」と語り、新たな挑戦を楽しんでいるようだ。

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長蛇の列
ワーク・イン・プログレスはアニメーションを学ぶ学生たちに人気のプログラムで、開場前には長蛇の列ができた(撮影:中山治美)

 この日は、キャラクターデザインを手がけた「カウボーイビバップ」の川元利浩による主人公サラをはじめとする登場人物や、数種類のロボットのイメージイラストも披露。さらに昨日で出来上がってきたばかりというサラのカットに、入江監督がその場で修正を加えるという一幕もあり、アニメーションを学んでいる学生にとっては生きた授業となった。

入江泰浩監督ら
ワーク・イン・プログレスに参加した(写真左から)通訳 、入江泰浩監督、コンセプトデザインの クリストフ・フェレイラ、 Netflixの櫻井大樹 (Netflix提供)

 入江監督はロボットアニメに興味があったそうで、「今回、こういう場が実現出来たので、いろんなやりたい事を込めて作っています。大きなロボットと人間(というサイズの異なるものが)が同居する絵というのは、ロボットものの魅力であると思っています」と語った。(取材・文:中山治美)

Netflixオリジナルアニメシリーズ「エデン」は4エピソードで構成され、2020年配信予定

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