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Netflixが高額で獲得したドキュメンタリーが描く米国中間選挙

映画について語るレイチェル・リアーズ監督
映画について語るレイチェル・リアーズ監督

 Netflixのドキュメンタリー映画『レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-』について、レイチェル・リアーズ監督が、5月21日(現地時間)、ニューヨークのAOL開催のイベントで語った。

【作品写真】マイケル・ムーア監督『華氏119』にもアレクサンドリアは登場

 1月に開催されたサンダンス映画祭のドキュメンタリー・コンペティション部門で観客賞を受賞し、Netflixが1,000万ドル(日本円で約11億円、1ドル=110円換算)で配給権を獲得したことでも話題になった本作。2018年米国中間選挙で民主党から下院議員選に出馬した4人の女性新人候補者。ウエイトレスやバーテンダーをしていたアレクサンドリア・オカシオ=コルテスなど一般家庭に育った彼女たちは、トランプ政権の現況に嘆き、あえて困難な道を選択する。巨額の富を持つ現職議員に対抗し、高い志持って戦う4人の姿を追ったドキュメンタリー。

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 このドキュメンタリーを製作するきっかけについて、監督はこのように明かした。「2016年の大統領選後に、自分自身が希望を持てるストーリーを探したかったの。当時のわたしには8か月の赤ちゃんがいて、何か自分が信じられるものを描かなければいけないと思ったわ。だから、全く異なった個性と育った環境、そして社会的格差がありながら、それでも共通点を見いだせるような女性たちを探し出したかった。そんなときに、ごく普通の人たちをリクルートして、議員選に出馬させる企画を耳にしたの。そこで、企画の主催者に連絡を取ってみたら、出馬候補者を教えてくれた。中には、まだ出馬を決めていなかった人もいたわ。今作に出演しているアレクサンドリアも、まだ出馬を決めていなかったときから撮影しているの」

 実際には20人以上の出馬候補者にインタビューをしているが、その中でも、今作で描いた4人の女性にカリスマ性を感じたそうだ。「彼女たちは、政府の政策の違いが、いかにわたしたちの日々の生活に関係し、地域社会とつながっているのかを魅力的に語っているの。だからわたしは、4人の女性それぞれが才能を持っていると思っているわ」と述べた。

 アレクサンドリアに最初に会ったとき、彼女は特別で、重要な人物と予測していたのだろうか。「彼女の場合、さまざまな人生経験が政界への準備をさせていたのだと思う。彼女は選挙中にかなり変わっていったわ」と語ったとおり、この一年間での彼女の変化は目を見張るものがある。

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 監督自身も幼い子どもを育てている中での撮影だったため、困難も多かったそうだ。「実は、わたしの夫ロビン・ブロトニックは今作の編集者で、さらに共同製作者、共同脚本家なの。前作では共同監督も経験していたわ。この作品の予算は少なかったから、フリーランスの仕事も並行して行っていて、仕事の合間にケンタッキー州やウェストバージニア州などに子どもも一緒に連れて行って撮影したの。できる限り子どもとは離れないようにしたわ」

 最後に、撮影中に驚かされたこととして「彼女たちが、これほどまでネガティブな反応を、対抗馬からだけでなく、異なった区域や州の、地位を確立した政治家から受けるとは思わなかったわ」と語った。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

ドキュメンタリー映画『レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-』はNetflixにて独占配信中

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