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アポロ11号月面着陸50周年記念製作のドキュメンタリー、監督が語る

10年以上に及ぶビッグプロジェクトをやり遂げたトッド・ダグラス・ミラー監督
10年以上に及ぶビッグプロジェクトをやり遂げたトッド・ダグラス・ミラー監督

 アポロ11号の月面着陸50周年を記念して製作された話題のドキュメンタリー映画『アポロ 11(原題) / Apollo 11』について、トッド・ダグラス・ミラー監督が、3月8日(現地時間)、ニューヨークのAOL開催イベントで語った。

【作品写真】ニール・アームストロングの人生を描いた『ファースト・マン』

 本作は、アメリカ公文書記録管理局に残された多くの未公開のアーカイブ映像を基に、人類史上最も注目されたアポロ11号の旅路を、ロケット発射前から、地球生還まで捉えた空前絶後のドキュメンタリー映画。

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 10年以上にもなるリサーチを経て、2016年末から3年かけて本作を編集したミラー監督。ようやく公開できることについて「これまでアポロ11号を描いてきたどんな作品よりも、できる限り(当時の状況に)的確に手掛けているよ。この作品は、われわれ製作陣の(活動の)証しでもあるけれど、この作品を可能にしたのは宇宙飛行士、彼らの家族、そしてNASAやアメリカ公文書記録管理局などの人々が語ってくれた素晴らしいストーリーとチームワークによるものなんだ」と語った。

 その始まりは、NASAとアメリカ公文書記録管理局にアポロ11号の記録(映像)をアップデート(デジタル化)したいと提案したことだという。「彼らは、僕ら製作陣のプロジェクトに賛同してくれたよ。3、4か月後にアメリカ公文書記録管理局で働くアーカイブ映像の管理者が、『1969年「アポロ11号」』と記された70mmの大きなフィルムが山積みになっているのを発見したと伝えてきてくれたんだ」だが、その時点ではどんな映像か全くわからなかったため、映像がちゃんと見られるか確認すべく、まず2本のフィルムを送ってもらったそうだ。

 「1本目のフィルムにはロケット発射を陸から撮っている映像と、ヘリコプターから撮っている空の映像も残されていた。僕らは、このような大きなフィルムで撮影し、現在でもその映像にプロダクション・ヴァリュー(生産価値)があることに驚かされたね。そして2本目のフィルムは、ロケット発射の当日にニール・アームストロングらが宇宙服を着用しているものだった」その映像のあまりの素晴らしさに、製作陣は30分以上、誰も言葉を発することなく鑑賞していたそうだ。

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 では、なぜ、このような映像が残されていたのだろうか。この映像は、NASAが製作資金を提供し、今でもカルト的人気を誇るドキュメンタリー映画『ムーンウォーク・ワン(原題)/ Moonwalk One』のために製作したものなのだという。「(70mmなど)大きなフィルムを扱うフランシス・トンプソンという会社が製作したんだ。フランシス・トンプソンが監督する予定だったけれど、結局、それまで同社で編集を務めていたテオ・カミケがメガホンを取ったんだ。NASAはアポロ11号の映像をタイムカプセルとして残すために、彼らのようなアーティストを雇い、彼らはアポロ11号の撮影に来て、管制室や回復室などを撮影していたというわけさ」

 公開前に、アポロ11号の乗員バス・オルドリン氏、マイケル・コリンズ氏、そして今は亡きニール・アームストロング氏の代わりに彼の息子に本作を見せたというミラー監督。誰もが今作を気に入ってくれたと誇らしげに明かした。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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