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北川景子、情報を取捨選択する重要さ 学生時代から意識

NHKドラマ「フェイクニュース」で主演を務める北川景子
NHKドラマ「フェイクニュース」で主演を務める北川景子 - (C)NHK

 「逃げるは恥だが役に立つ」や「アンナチュラル」などのヒットドラマを生んできた野木亜紀子が脚本を務めるNHK土曜ドラマ「フェイクニュース」が、10月20日と27日、2週にわたって前後編で放送される。(前編:20日、後編:27日、夜9時~、NHK総合)。本作で、大手新聞社からネットメディアに出向してきた記者・東雲樹(しののめ・いつき)を演じているのが女優の北川景子だ。

【写真】北川景子、大河ドラマで篤姫

 嘘がまことしやかに報じられ、それが真実として拡散してしまうフェイクニュース……。ある男性の「インスタント食品に青虫が混入していた」というSNSへの投稿の真偽を巡り、樹が孤軍奮闘するさまを描く本作。昔からフェイクニュース自体はあったが、インターネットの普及により情報量が増した現在、より正誤の判断は難しくなっている。

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 北川は学生時代から公民の授業などを通じて、マスメディアが発する情報を、受け取る側が取捨選択する力をしっかり養わなければいけないという認識を持っていたという。「テレビや新聞で報じられているものがすべて正しいと鵜呑みにすることは危険ですし、同じ報道でも、切り口によっては受け取る側の印象は大きく変わる。一つのニュースでも、さまざまな視点から見ることは大切だと思います」

フェイクニュース
ネットメディアで働く記者に

 北川演じる樹は、大手新聞社の記者として活躍していたが、ある出来事からネットメディア「イーストポスト」に出向する女性を演じる。ネットメディアについて「わたしは取材を受ける立場として接してきましたが、特に新聞だから、雑誌だから、ネットメディアだからといって接し方が変わることはないです」としながら、「でも、あえて言うなら、記事が上がるスピードも、拡散するスピードも『速いな』ということは感じます」とネットメディアの特性に言及する。

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 自身はSNSを一切行っていないというが「即時性、例えば山手線が止まったなどの情報はすごく便利だと思うんです。でも分かりやすいものならいいのですが、どれが本当でどれが嘘かということが細かく気になってしまうタイプなので、自分には向いていないのかも」と慎重になる理由を説明する。さらに「北川景子として何かを発信することにあまり意味がないと思っていて、『パンク侍、斬られて候』のろん、『探偵はBARにいる3』のマリというふうに認識されることが大切なんですよね」と、あくまで役柄として感情や思いを表現するのが使命と持論を展開。

 タイムリーなテーマを取り扱った本作。脚本を務めるのは、今最も注目されている脚本家の一人と言っても過言ではない野木だ。北川は初めてタッグを組むこととなるが「野木さんの作品は、女性がとてもいきいきしている印象があったので、わたしだったらどのように書いてくれるんだろうという興味がありました」と念願だったことを明かすと、映画やドラマで野心的な作品を送り出している野木のチャレンジ精神には共感を覚えているという。

 “チャレンジ精神”と言えば、北川も近年、『探偵はBARにいる3』での悪女、『パンク侍、斬られて候』での新興宗教のシンボル、大河ドラマ「西郷どん」での篤姫など、役柄の幅を広げている。

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 「17歳でデビューしたときから、ずっと心掛けていたのは『わたしの十八番はこれ』と決めつけないことだったのですが、どうしても年齢的な部分で20代は、役柄が偏ることが多かったんです。でも30歳になる手前に結婚したあたりから、いただける役の幅がすごく広がってきたなという印象がありました」

 こうした変化について、北川は結婚や30歳という年齢を迎えたことにより、オファーを出す側が、広いレンジで自分を見てくれるようになったのではないか、と分析する。新しいジャンルの役柄が増えることにより、初めての監督との仕事も多くなった。これまでやってきたことが経験として生かせない状況は“難しさ”もあるが、“楽しい”が上回っているといい、30代は「難しくて楽しい」と表現していた。(取材・文:磯部正和)

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