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女優シルヴィア・チャン、監督・主演作上映で来日!ワダ・エミが駆けつけ祝福

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衣装デザイナーのワダ・エミと、来日したシルヴィア・チャン
衣装デザイナーのワダ・エミと、来日したシルヴィア・チャン

 台湾出身の大女優シルヴィア・チャンが3日、YEBISU GARDEN CINEMA で行われた、主演・監督を務めた『妻の愛、娘の時』舞台あいさつ付きプレミア上映会に出席。この日は友人の世界的衣装デザイナー、ワダ・エミも駆けつけ、トークに花を咲かせた。

【写真】シルヴィア・チャンが来日!フォトギャラリー

 『過ぎゆく時の中で』『恋人たちの食卓』など、45年の女優生活を通じて、100本以上の映画に出演してきた名女優シルヴィアは、日本の観客に向けて、晴れやかな顔であいさつ。「日本では映画祭に参加した経験はあるんですが、このような形で、映画館の舞台あいさつに立つのは日本では初めて。ですから今日はとても興奮しておりますが、緊張もしております」

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 1980年代、1990年代と、日本でも多くの映画ファンを魅了していた当時と変わらぬ美貌で会場を魅了するシルヴィアだが、「3人の子供がいて、長男は今年38歳です。13歳の孫もいるんですよ」と明かすと会場からは驚きの声が。「いつも映画のために働いているから、若くいられるのかもしれませんね」と笑顔を見せる。

 そんな彼女が監督・脚本・主演を務めた本作は、田舎にある父の墓をめぐる、3世代の女性たちそれぞれの思いを切実に、時にユーモアを交えて描き出した感動作。この日は、本作の日本公開決定と、来る7月21日にシルヴィアが65歳の誕生日を迎えることから、親交のあるワダ・エミが祝福のためゲスト登壇。本作についてワダは「わたしの娘のようなシルヴィアの映画、すばらしいと思います。自分の生き方を見つめ直すためにもぜひとも観ていただきたい映画」と称賛した。

 二人は、中国映画界の巨匠ティエン・チュアンチュアンの映画『呉清源 極みの棋譜』(2006)を通じて知り合い、親交を深めてきた仲。『妻の愛、娘の時』では、シルヴィアが演じるヒロインの夫を、そのティエン監督が演じており、シルヴィアによると、本作をきっかけに俳優オファーが殺到しているとのこと。監督をよく知るワダは「本当に彼は色っぽいんですよ。上目遣いで見つめられるとクラクラッときそうになる時がある。映画もそうですけど、実際のティエン・チュアンチュアンは、知的な若い女性にモテるんですよ」と明かした。

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 そんなシルヴィアが最近、気に入っている作品は、本作と同じ“家族”について描いた、是枝裕和監督の『万引き家族』だという。「血のつながりがなくても、自分の選択で家族を作ることができるんじゃないか。それはもしかしたら血のつながりがある家族よりも幸せかもしれない。わたしはそんなことを考えたことがなかった」というと、「是枝監督は登場人物を丁寧に描き出し、愛を描いた。そして家族同士の愛情も丁寧に描き出して感動しました。すばらしい映画でした」としみじみ語った。(取材・文:壬生智裕)

映画『妻の愛、娘の時』は9月1日より YEBISU GARDEN CINEMA ほか全国順次公開

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