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スター・ウォーズ脚本家、親子二人三脚で生んだハン・ソロ映画を語る!

『スター・ウォーズ』といえば親子! 2人で脚本を手掛けたジョン・カスダンとローレンス・カスダン
『スター・ウォーズ』といえば親子! 2人で脚本を手掛けたジョン・カスダンとローレンス・カスダン - (C) 2018 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.

 『スター・ウォーズ』シリーズを手掛けてきた脚本家のローレンス・カスダンと、息子のジョン・カスダンが、親子二人三脚で執筆したシリーズ最新作『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(6月29日公開)について語った。

【画像】新旧ハン・ソロのツーショット!

 ローレンスは、ファンの間で絶大な人気を誇る『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』(1980)の脚本家。また、『スター・ウォーズ/ジェダイの復讐』(1983)、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015)の脚本も担当しており、シリーズの生みの親であるジョージ・ルーカスに次ぐ壮大なサーガの理解者ともいえる。そんな彼でもシリーズに携わるうえで苦労はつきないようで「この映画の楽しみはどこにあるのか? 何がこのサーガをパワフルなものにし、世界中の人々が歓迎しているのか? それを毎日考えています」と語る。

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 「若いころ、(シリーズ1作目の)『新たなる希望』に、本当に心を奪われました。スピーディーで最高に面白い映画だった。あるとさえ思っていなかった、自分の心の中の“何か”をつかまれたんです。そんな作品が、『帝国の逆襲』に携わったことで親しみのある物となり、それから4本もの脚本を書くなんてね」

 ローレンスにとっても、ハン・ソロは心から“愛すべき悪党”だったという。「約5年前に、ルーカスと(プロデューサーの)キャスリーン・ケネディから、ハンの物語を考えてくれないかと言われました。ハンは、僕が唯一、(アナザーストーリーを)考えてみたいキャラクターだったんです。彼は口では皮肉めいたことを言っても、最終的には正しい行いをする。最高のハートを持っているんですよ」

 そんなハンの若き日を訪ねるうえでローレンスが選んだのは、『スター・ウォーズ』と共に成長した息子ジョンとの共同作業だった。「ジョンは2歳のころから『スター・ウォーズ』に触れています。小さいころにテニスラケットやゴルフクラブを渡されたアスリートと同じです。それを好きなれば、ずっとやることになる。そして、ジョンは本当に大好きになった」。

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ジョン・カスダンとローレンス・カスダン

 そうして2人は、ハンがどこからやって来て、何をきっかけに人を信用しない皮肉屋になったのか? 彼のさまざまな過去を話し合った。膨大な知識で父を支えた、共同作業をジョンが振り返る。「同じ部屋で作業をして、一方があるシーンを書くと、一方がそれを読む。そのうえで、どうすればもっと良い場面になるのか話し合うんです。時には父に対して『老いぼれのジェダイだな』なんて思ったり、父が僕に対して『ハン・ソロみたいに反抗的なヤツだ』なんて思ったりしてね(笑)。とにかく物語を思いつき、それに取り組む。本当に純粋な共同作業でした」

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 そうして完成した本作は、ハン・ソロを愛するファンなら、ニヤリとする要素がたっぷり詰まった、実に『スター・ウォーズ』らしい一本になった。ローレンスは「満足という言葉では足りないですね。監督のロン・ハワードはエレガントな仕事をやってのけたし、キャストも素晴らしかった」と自信の笑み。「父と共にした3年半に及ぶ長い旅でした。パソコンの前でとにかく絶え間なく働いていた。そうして書きながら想像していた作品と、全く同じ物が完成したんです」というジョンは、「この映画を通じて、父との関係がより深まりました。お互いに共通点を見つけようとする作業でしたからね。僕らにとって、父と子のキャッチボールが、映画だったんですよ」と感慨深げに振り返った。(編集部・入倉功一)

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