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「ジャンパー」シリーズ新ドラマ、ダグ・リーマン監督と注目の新星ヒロインが語る

主演のマディー・ハッソンとダグ・リーマン監督
主演のマディー・ハッソンとダグ・リーマン監督

 作家スティーヴン・グールドのSF小説「ジャンパー」、シリーズ第3弾をテレビ化したYouTube Redの新ドラマ「インパルス(原題)/ Impulse」について、主演のマディー・ハッソンダグ・リーマン監督が、6月6日(現地時間)、ニューヨークのAOL開催イベントで語った。

【作品写真】映画版『ジャンパー』

 2008年にヘイデン・クリステンセン主演で映画化された『ジャンパー』は、どこへでもテレポートできる“ジャンパー”と、謎の組織の攻防戦を描きヒットを記録。新たにドラマ化された今作では、母親に連れられ越してきた小さな田舎町で、とある事件から自身に特別な能力があることを知った16歳の少女ヘンリエッタ(マディー)が、さまざまな出来事に巻き込まれていく様子を描く。映画『ジャンパー』でメガホンを取ったリーマン監督が、エピソード監督を務めている。

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 過去に映画を手掛けた同じ作家の同シリーズを、異なる媒体で再び手掛けることになった経緯について、リーマン監督は「僕はこれまでテレビや映画でハイ・コンセプトな(わかりやすく観客に訴える登場人物と筋書きがあるような)作品を手掛けてきたんだ。それらの作品全てが僕にとってパーソナル(個人的なもの)だったよ。僕にとっては作品自体の方が、基となった原作よりもパーソナルなんだ。でも、映画『ジャンパー』は、製作していたとき、多くの斬新なアイデアはあったものの、個人的なレベルであの作品につながりを感じていなかったんだ。あの(テレポーテーションの)世界に回帰したいと思っていたときに、このテレビシリーズ作品があることを知ったんだ」と説明した。

 主人公のヘンリエッタは、学校で性的暴行を受けたことでテレポーテーションの能力を知り、その後も、そのトラウマは描かれていく。そんな難役についてマディーは、「彼女が攻撃されたときにテレポートするということは、その性的暴行とテレポーテーションが(彼女の頭の中では)永遠にリンクしてしまうということなの。だから、新たな能力と実際に起きた出来事の間で彼女は葛藤しているわ。わたしはこの役のために性的暴行を受けた患者を担当しているセラピストに会って、患者の感情や事件後の患者の経過を聞いたり、自分の周りのそういう体験をした人たちからも話を聞いたりしたわ」と語った。また、同時に、性的暴行がそれほどまれなことではないことは悲しい話であり、今作のような番組の必要性も訴えた。

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 そんなマディーのために脚本を変えたというリーマン監督。「(オーディションの際に)『オーマイゴッド!』と言ってしまうほど、彼女は素晴らしく、彼女ならスクリーンを魅了できると思ったんだ。僕はこれまでにも、まだそれほど世界に知られていなかった俳優たちを抜擢してきた。例えば、映画『スウィンガーズ』のジョン・ファヴローやヴィンス・ヴォーン、『ボーン・アイデンティティー』ではマット・デイモンに本格的なアクションを演じさせたりね。マディーもまた、そんなスターの要素を持っていたんだけど、ヘンリエッタというキャラクターは、全く彼女とは違うものだったんだ。だから、共同の製作パートナーと議論して、彼女のキャラクターを書き換えたんだよ」と製作秘話を明かした。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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