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井浦新が伝説の外交官を熱演したNHKドラマが劇場版に!大杉漣さん出演

『返還交渉人 いつか、沖縄を取り戻す』チラシビジュアル
『返還交渉人 いつか、沖縄を取り戻す』チラシビジュアル - (C)NHK

 俳優の井浦新が、沖縄返還で外交交渉の最前線にいた実在の外交官・千葉一夫にふんし、2017年8月にNHK BSプレミアムで放送されたドラマ「返還交渉人 ーいつか、沖縄を取り戻すー」が、6月30日よりポレポレ東中野(東京)を皮切りに劇場公開されることが決定した。

【写真】恩師である故・若松孝二監督になりきった井浦新

 本作は、千葉の存在を非公開資料や遺族への丹念な取材から掘り起こした、宮川徹志の著書「僕は沖縄を取り戻したい 異色の外交官・千葉一夫」を原案に、沖縄返還交渉の裏側に肉迫したNHKドラマに新たな映像を加え、再編集したもの。

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 返還交渉が始まった1960年代。千葉(井浦)は、本土から切り離され、アメリカの統治下にあった沖縄から核兵器を撤去させ、ベトナム戦争の出撃拠点としないよう、アメリカと激しい外交交渉を重ねた。本作では、幾度も沖縄に足を運び、人々の苦悩に真摯に耳を傾け、挫折しそうになりながらも妻に支えられ、「鬼の千葉なくして沖縄返還なし」と語り継がれる伝説の外交官の軌跡を追う。

 千葉を演じた井浦は撮影前に単身沖縄に渡り、基地の在り様や文物を見学したうえで「千葉さんの“怒り”を腹の底に溜め込んだ」と言い、“鬼の交渉人”を演じ切った。

 千葉を支えた妻の惠子役に戸田菜穂がふんするほか、尾美としのり佐野史郎石橋蓮司らベテランが集結。今年2月に急逝した大杉漣さんが、沖縄返還交渉時の駐米大使・植田啓三役で出演している。監督は、NHK連続テレビ小説「花子とアン」(2014)、神木隆之介主演の新NHKドラマ「やけに弁の立つ弁護士が学校でほえる」(4月21日放送スタート)などの柳川強、脚本は、映画『沈まぬ太陽』(2009)、WOWOWドラマ「贖罪の奏鳴曲(ソナタ)」(2015)などの西岡琢也。音楽を「あまちゃん」などの大友良英、語りを名優・仲代達矢が担当している。(編集部・石井百合子)

映画『返還交渉人 いつか、沖縄を取り戻す』は、6月30日よりポレポレ東中野ほか全国順次公開

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