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上戸彩、子供向け作品にもっと出演したいと意欲

ずっと観続けてもらえる作品に参加できたことは“宝物”!
ずっと観続けてもらえる作品に参加できたことは“宝物”! - (C) 2018 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

 豪華な俳優たちが毎回ゲスト声優を務めている大ヒットシリーズの最新作『名探偵コナン ゼロの執行人(しっこうにん)』に出演した上戸彩が、10作品以上に出演してきた声優としての仕事を振り返った。

 邦洋のアニメーションから実写洋画や海外ドラマの吹替版まで、実写作品で活躍する俳優が声優を務める機会は増えている。本職の声優を使わないことには賛否の声が上がる場合もあるが、結局のところは役に合っているかどうか。声優としての仕事をコンスタントに続け、声の芝居に定評のある俳優もいる。上戸も、邦洋のアニメーション映画から実写洋画の吹替え、さらにはテレビゲームまで、10作以上の作品で声優を務めてきている。

 今回のような日本の劇場アニメから『ATOM』(2009)のような海外アニメ、そして『マレフィセント』(2014)のような実写洋画の吹替えまで、「いろいろな作品の声をさせていただきました」と、出演作リストを見ながら楽しそうに振り返る上戸は、「『あの声だよ』と言ったときに、子供たちが『すごーい』ってキラキラした顔で言ってくれたり、好きになってもらえたりするのは、すごくうれしい」と、子供たちからの反響が大きな声優の仕事に普段の女優業とはまた違ったやりがいを感じているようだ。

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 そして、実写の吹替えの場合は「出演者となるべく同じ表情や感情に近づけるようにして演じることができるので、普段の芝居に近い」と語る一方、アニメの場合は「普段の芝居の倍以上にわかりやすく、おおげさにやるくらいがちょうどいい」と、それぞれの違いを明かす。特に勉強になった作品は『ズートピア』(2016)で、「あらためて特訓していただき、声の表現の振り幅を勉強させてもらいましたから、今回の『名探偵コナン』は比較的やりやすかった」とのこと。なお、これまでで一番難しかったのは、テレビゲーム「ローグギャラクシー」(2005)で、「いろんなシチュエーションにあわせてたくさんのパターンを録るので、何を録っているのかわからなくなるし、ひたすら叫んでいた印象がありました」と苦笑する。

 印象深い作品は、声優としての初作品『ピーター・パン2/ネバーランドの秘密』(2002)。「当時、『3年B組金八先生(第6シリーズ)』(2001~2002)で性同一性障害のある生徒役を演じていて男の子のような声を意識して出していたので、10歳前後のヒロイン役を演じるのは苦労しました」と懐かしそうに語る上戸は、一昨年に観返した際に「当時の自分のなんともいえない中間ラインの若い声が、役にハマっている気がして、貴重な感じがしました」と感慨深げ。さらに、10年以上も前の『ピーター・パン2』が今の子供にも観られているのを驚くことがあり、「ずっと観続けてもらえる永遠のブームのような作品に参加できたことは、わたしにとって宝物」とうれしそうに語る。そういったところにも声優の仕事を続けている理由があるようだ。

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 そんな上戸が、今回の『名探偵コナン ゼロの執行人』で演じたのは、ある事件の容疑者となった毛利小五郎の弁護士・橘境子役。振り幅の大きな役で、「自分でもびっくりするぐらいの声量を出したシーンがあって、演じた後は気分爽快でしたが、声がかれちゃいました(笑)」と、声をつぶすほどに熱演したという。ゲストとはいえ主要キャストの一人だけに、今回の起用は声優としての確かな実力がないと務まらない。しかし、吹替版の声優のキャスティングにも本国から厳しいチェックが入ることがあるディズニー作品で、主役級の声優を3作品で務めてきた上戸の声優としての実力は折り紙付き。また、「NHK Eテレや子供たちに観てもらえるような作品にはもっと出演したい」との意欲ものぞかせ、今後も声優としての活躍が見られそうだ。(取材・文:天本伸一郎)

映画『名探偵コナン ゼロの執行人(しっこうにん)』は4月13日より全国公開

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