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『マイティ・ソー バトルロイヤル』V2!『オリエント急行殺人事件』3位デビュー

全米ボックスオフィス考

やったねV2! - 映画『マイティ・ソー バトルロイヤル』より
やったねV2! - 映画『マイティ・ソー バトルロイヤル』より - (C) Marvel Studios 2017

 先週末(11月10日~11月12日)の全米ボックスオフィスランキングが発表され、マーベル映画『マイティ・ソー バトルロイヤル』が興行収入5,707万8,306ドル(約62億7,861万3,660円)で2週連続となる首位に輝いた。(数字は Box Office Mojo 調べ、1ドル110円計算)

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 同作は前週比53.5%ダウンという落ちの少ない興行を続けており、累計興収は2億1,206万8,013ドル(約233億2,748万1,430円)に到達。公開からわずか10日で前2作の最終興収を上回り、『マイティ・ソー』シリーズ最大のヒット作となった。マーベル・シネマティック・ユニバースにおける興収ランキングでは現在12位で(全17作)、まもなく『ドクター・ストレンジ』の最終興収(2億3,264万1,920ドル・255億9,061万1,200円)も抜くことになりそう。

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 2位、3位には共に予想を上回る興収で新作がランクインした。2位は、ウィル・フェレルマーク・ウォールバーグが父親の座を巡って争うコメディー『パパVS新しいパパ』の続編『ダディーズ・ホーム(原題) / Daddy's Home 2』で興収2,965万1,193ドル(約32億6,163万1,230円)。3位は、アガサ・クリスティーの名作ミステリーを再び映画化した『オリエント急行殺人事件』で興収2,868万1,472ドル(約31億5,496万1,920円)。監督と名探偵ポアロ役はケネス・ブラナーが務め、ジョニー・デップミシェル・ファイファーデイジー・リドリージュディ・デンチペネロペ・クルスら豪華キャストの共演が話題の作品だ。

 そして、大きなサプライズを起こしたのが、シアーシャ・ローナン主演のコメディードラマ『レディー・バード(原題) / Lady Bird』。わずか37館での公開ながら、興収119万9,748ドル(約1億3,197万2,280円)を上げて10位にランクインした。制約が多く刺激のない町から脱出して自由な東海岸で暮らすことを夢見る、キリスト教の高校に通う少女の姿を描いて好評を博しており、さらなる拡大公開が予定されている。『20センチュリー・ウーマン』などで知られる女優グレタ・ガーウィグの単独監督デビュー作。

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 また、1館当たりの興収ランキングでは、第42回トロント国際映画祭で観客賞に輝き、アカデミー賞でも有力候補と目されているマーティン・マクドナー監督のダークコメディー『スリー・ビルボード』が首位(1館当たり興収8万542ドル・約885万9,620円)と素晴らしいスタートを切った。

 今週末は、DCのアクション大作『ジャスティス・リーグ』や、『ウォールフラワー』のスティーヴン・チョボスキー監督とジュリア・ロバーツがタッグを組んだコメディードラマ『ワンダー(原題) / Wonder』などが公開される。(編集部・市川遥)

11月10日~11月12日の全米ボックスオフィスランキングは以下の通り。()は先週の順位。
1(1)『マイティ・ソー バトルロイヤル』
2(初)『ダディーズ・ホーム(原題) / Daddy's Home 2』
3(初)『オリエント急行殺人事件』
4(2)『ア・バッド・マムズ・クリスマス(原題) / A Bad Moms Christmas』
5(3)『ジグソウ:ソウ・レガシー
6(4)『タイラー・ペリーズ・ブー2!:ア・マディア・ハロウィーン(原題) / Tyler Perry's Boo 2! A Madea Halloween』
7(5)『ジオストーム
8(7)『ブレードランナー 2049
9(6)『ハッピー・デス・デイ(原題) / Happy Death Day』
10(26)『レディー・バード(原題) / Lady Bird』

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