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観客賞はブラッドリー・クーパー&ジェニファー・ローレンス主演のコメディーに!

第37回トロント国際映画祭

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祝!観客賞! - 左からジェニファー・ローレンス、ロバート・デ・ニーロ、ブラッドリー・クーパー、デヴィッド・O・ラッセル監督
祝!観客賞! - 左からジェニファー・ローレンス、ロバート・デ・ニーロ、ブラッドリー・クーパー、デヴィッド・O・ラッセル監督 - photo:Jeff Vespa

 現地時間16日、第37回トロント国際映画祭の最高賞である観客賞に、映画『ハングオーバー』シリーズのブラッドリー・クーパーと『ハンガー・ゲーム』のジェニファー・ローレンスが主演を務める『シルバー・ライニングズ・プレイブック(原題) / Silver Linings Playbook』が輝いた。

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 『スラムドッグ$ミリオネア』や『英国王のスピーチ』のように、トロント映画祭の観客賞受賞作はアカデミー賞でいい成績を残すことが多いため、トロント映画祭はアカデミー賞戦線の始まる場所と位置付けられており、多くの映画ファンが観客賞の行方に注目していた。

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 そして栄えある観客賞を受賞したのは、デヴィッド・O・ラッセル監督の最新作『シルバー・ライニングズ・プレイブック(原題)』。ブラッドリー、ジェニファーのほかロバート・デ・ニーロなども出演している本作は、コメディーとして観客を大笑いさせながらもその笑いで真実を突き、さらにジーンと感動的な場面もあり早くから評判の良かった作品である。

 2位となったのは、事実を基にしたサスペンス作であり娯楽大作としても非常に良くできたベン・アフレック監督&主演作の『アルゴ』。同作が観客賞を取るのではという前評判も高かったので、接戦だったのではないかと思われる。これから展開されるアカデミー賞などアワード・シーズンに向けて、注目しておきたい2作といっていいだろう。

 またアジア映画に贈られる最高の賞NETPAC賞は、園子温監督の『希望の国』が受賞した。「非常に穏やかに描きながらも、複雑に、アーティスティックに、日本という国の抱えたトラウマを社会的、政治的な側面から捉え、しかもそれを愛と希望に終結させた素晴らしい作品」と評価されている。映画祭上映終了後、園監督は常に視線は海外に向かっていると話していたので、今後彼の作品が海外で上映される機会がますます増えることになるのではないだろうか。(取材・文:中村明美)

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