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山田洋次監督「落語作家じゃ食えないから映画監督になったんだよ」と落語への愛を語る

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左から柳家花緑、山田洋次監督
左から柳家花緑、山田洋次監督

 1日、映画『スクリーンで観る高座・シネマ落語「落語研究会 昭和の名人 四」』公開を記念したトークショーが東劇にて行われ、山田洋次監督と柳家花緑が登場。劇中、名人芸を披露している人間国宝、五代目柳家小さん師匠の思い出話に花を咲かせた。

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 高座では観ることのできなくなった「昭和の名人」を映画館で堪能するというコンセプトで公開された本作。噺家として初の人間国宝となり、去る5月16日に没後10年を迎えた五代目柳家小さん師匠をはじめ、六代目笑福亭松鶴師匠、六代目三遊亭圓生師匠、五代目桂文枝師匠という稀代の噺家たちがスクリーンに蘇ったことに「落ち着いて中高年が観たいと思える映画がなくなってきたので、どんどんこういう企画をやったほうがいいね」と山田監督は感慨深げに語った。

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 また山田監督は小さん師匠に「真二つ」「頓馬の使者」「目玉」という3つの新作落語を提供しているが「子どもの頃から落語少年だったんですよ。入院したとき、親父に落語全集を買ってくれってねだったぐらい。だから『寅さん』シリーズを観た小さん師匠が、わたしに(落語を)書いて欲しいって言ってくれたときは嬉しかったですね」と当時を振り返る。さらに「これで落語作家になれる。でも落語(作家)では食えないから、映画監督になって飯を食おうって思っていたんですよ」と現在の立場からは考えられないような思いを抱いていたことを明かして、場内の笑いを誘った。

 さらに小さん師匠と昨年11月に他界した故・立川談志さんとのエピソードや、小さん師匠が映画「男はつらいよ」シリーズでラーメン屋の店主として出演した際のこぼれ話、そして来年公開の山田監督の最新作の映画『東京家族』に出演している林家正蔵さんの演技にまつわる話など、尽きることのない興味深い話に客席は大いに盛り上がった。(磯部正和)

映画『スクリーンで観る高座・シネマ落語「落語研究会 昭和の名人 四」』は東劇、なんばパークスシネマほか全国公開中

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